三ツ星倶楽部 其之八 特別編 How to buy Mercedes-Benz Parts 3/3 信用できる筋から購入すべし!
2011年6月30日 – 12:00 | 0

構成/田村十七男・芥川貴之志 撮影/山田裕之

AKU さてやってまいりました。こちらはボッシュ社の車両診断機を備えた、指定サービス工場です。今回はこちらのエンジニアの方にも協力して頂いて、コピー部品の実態を暴いてみようと思います。
170 その診断機はコピーじゃないよね?
AKU 当たり前じゃないですかっ。失敬なっ!!
170 あ、ゴメン。もはや疑心暗鬼になっちゃって。この運転席に付いてる機械は何なの?
AKU これは送信機だそうです。室内にあるECUから信号を取り出し、Bluetoothでテスターに情報を送るんですね。
170 へぇ、すごいね。ハイテクだね。

AKU 今回テストするのは、エアマスセンサー。このパーツは、エンジンに取り込む空気量を計るもので、そのセンサーが出力した電圧に合わせてガスを噴射する量を調整するんですね。ということは、エアマスセンサーが狂えばエンジン回転が不安定になるわけです。
170 つまり、重要な部品であると。
AKU そういうこと。なのに意外とトラブルが多く、純正部品は値段も高いので、コピー部品が数多く出回っています。
170 いくらくらいするの?
AKU 車種によっても異なりますが、純正部品の定価が10万円をちょっと切るくらい。
170 結構するんだね。それがコピーだと?
AKU 1万円台からありますね。そこで用意したこの3種類。どれが本物かわかります?
170 もう、その質問は勘弁して。ってか、見た目じゃ全然わからないからさぁ。

AKU 本当にそうですよね。特に電子部品は判別がつきにくいんですよね。正解は、一番右がメルセデスベンツ純正部品、真ん中がBOSCH製の本物、左が偽物です。
170 ベンツ純正と、BOSCHの本物っていうのは何が違うの?
AKU 基本的には同じもので定価もだいたい同じですが、流通経路が違うので実売価格に差があります。メルセデスベンツ純正は基本的に定価販売ですが、BOSCHだと3割引、4割引は当たり前で、スピードジャパンの様なショップだと半額以下で売っている場合もあります。これがいわゆるOEM部品と呼ばれるものです。
170 偽物はさらにその半額というわけか。
AKU そういうこと。じゃ、とにかくテストしてみましょう。まずは現在車両に付いている本物を計測してみます。断続的にスロットルを吹かしてみると、エンジン回転の上昇と下降に合わせて山なりの曲線が描かれますよね。

170 ふむふむ。エア量もそれにシンクロしてるね。エア量が上がった直後にエンジンスピードも上がると。
AKU 次にコピー。同じようにスロットルを吹かすと……。
170 おや? 曲線にいびつなポイントが出てきたぞ!?
AKU エンジン音にしても、スロットルを吹かした瞬間にもたつくところがあるじゃないですか。センサーの感度が低いんでしょうね。これがコピー部品の実態です。

170 正体見破ったり、って感じ。たださ、テストでは激しくスロットルの開閉を行ってみたけれど、街中ではここまで荒い操作はしないよね。となると、もしコピー部品だと知らずにいたら、気づかないままだったりするんじゃない?
AKU エアマスセンサーに関して言えば、そういう可能性は十分にありますよね。女の人なんかが普通に街中で乗ってて、じわっとアクセルペダルを踏む限りでは、エンジンの不調は感じられないかもしれない。だけど怖いのは、粗悪部品の多くは寿命が短いことじゃないですかね。
170 と言うと?
AKU 最初はそれなりにまともに動作していたとしましょう。でも時間の経過とともに、段々おかしくなってくる。たいがいの人は、何かおかしいなと思っても、替えたばかりの部品は疑いませんよね。そうすると、どこに不調の原因があるのかわからなくなる。さらに正しく動作しない部品を付けたことで、ほかの部分に影響が出る場合もあります。Aの個所は新品部品に換えた。そしてBの個所にトラブルが起きた。するとたいがいの人は、Aの個所を疑いませんよね。Bの個所を調べ、あるいはCやDまでチェックし始める。こうなったら堂々巡りです。本当の原因はつかめない。
170 なるほどね。そりゃ厄介だよなあ。でもさ、どうやったらコピーを見破れるんだろ?普通はこうしてテスターでチェックなんて、出来ないじゃない。

AKU 見た目に関して言うと、例えばメルセデスに納入する部品にだけ刻まれる記号が、OEM部品には本来無いはずなのに、偽物にはあったり……。
170 すでにややこしい。
AKU そうなんです。よほどの部品知識がないと、本物かどうかなんて判断できない。プロでも両方並べて比較しないとわからないはずです。となると、信用できる筋以外からは部品を買わない、というのが恐らく唯一の手段なんですよね。
170 昔のクルマ屋さんは、よそで買ってきた部品の取り付けは受け付けてくれなかったよね。それは信用できないものに触れない職人の意地でもあったし、だからこそ信頼できた。けれど最近ではそういう商売ができないらしいね。ネットオークションがここまで浸透しちゃって、誰もが安いパーツを簡単に入手できるようになったから。

AKU そのネットオークションではコピー品が出回っている。実際、工場がお客さんの持ち込んだ部品を取り付けてみたら、まともに動作しなくて治らなかったり、寸法がおかしくてアライメントが取れなかったりして、お客さんとトラブルになるケースが頻繁に起きてるみたいです。
170 情報量が増えた分だけ、それを精査する能力がユーザーにも必要になってるんだよね。いずれにせよ自動車部品の世界でも粗悪な偽物やコピー品が多数存在しているわけで、メルセデスはその格好のターゲットになっている、ということかぁ。
AKU その事実を知り、どう対応するかは、個々の判断に委ねられています。とにかく信用できるルートを得るしかないですね。
170 オーナーのみなさん、くれぐれもご注意を!

今回はいつもと趣向を変えて、車ではなく部品に注目してみましたが、いかがでしたでしょうか?昔に比べてメルセデスベンツが身近になった分、部品市場で偽物や粗悪部品が蔓延っている実態が、おわかり頂けたかと思います。愛車と末永くカーライフを楽しむためには、部品選び、ひいてはショップ選びが、とても重要なのです。読者の皆様におかれましては、安さに釣られて粗悪品をつかまされぬよう、くれぐれもお気をつけ下さい。

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三ツ星倶楽部 其之七 W201 190E 2.5-16 EVOLUTION 3/3 神経質じゃないエボリューション
2011年4月29日 – 12:00 | 0
三ツ星倶楽部 其之七 W201 190E 2.5-16 EVOLUTION 3/3 神経質じゃないエボリューション

構成/田村十七男・芥川貴之志 撮影/山田裕之

170 散々話してきましたが、そろそろ乗っていいですか?
AKU 乗りましょうよ。あ、でもエボはMTですよ。しかも1速が左下のレーシングパターンですから気をつけて。
170 まかせてよ。オレってMT車しか所有してない男なのよ?
AKU エボリューションどころか化石みたいな人ですね……。
170 ほぉ、シートはほぼバケットなんだね。メルセデスなのに。乗り降りでいささか腰が引っかかるけど、それもエボなら許せるか。

AKU リアシートもサイドが立ってます。運転手だけでなく、同乗者も横Gに耐えられる設計ってことですね。
170 やっぱり運転席からの見晴らしがいいなあ。これぞメルセデスって感じ。フロントエンドの角がはっきり確認できるクルマって、最近は本当に少ないよね。スラントノーズって、オレは大嫌い。あんなのはクルマじゃない。
AKU やっぱり化石だ……。
170 反面、後方はでっかいウイングのせいで若干視認性が落ちるね。ま、でもそれもエボだから許す!

AKU そうそう、このクルマは油圧の車高調整システムが装備されてるんですよ。3段階の高さが選べます。
170 スゴ〜い。実はフロントスポイラーを縁石に引っかけるんじゃないかとヒヤヒヤしてたんだ。これは助かるね。やっぱり芸が細かいなぁ。てなわけで、走り出します。1速はけっこう左に寄ってるんだね。クラッチ、ミートします。ほわっ、予想以上に発進がイージー。見た目の印象からすると、もっと神経質かと思った。
AKU そこはメルセデスなんですよね。ホモロゲを取るためにつくったとは言え、あくまで公道を走るための設定になってますから。もっとも2.5-16のエンジン自体が、下からトルクがあるセッティングじゃないからっていうのもあります。3000回転あたりでちょっと谷があって、それより上の回転域を使ってこそ本領を発揮するタイプじゃないですかね。そこらへんは昔のDOHCらしいというか。

170 街中ではそうそう上まで引っ張れないけれど、アイドリングで踏み込んでみると3500回転くらいからクィ〜ンと小気味よく回るのがよくわかる。サーキットで走ったらおもしろいかもね。ただ、ミッションはクロスレシオじゃないみたいだから、その点でユニットのレーシー感は乏しいかなあ。その分、乗りやすさは確保されているけどね。
AKU DTM用のマシンはそこんとこ変更してたんでしょうけれど、確かにミッションはちょっと惜しいかも。
170 しかしこの企画では毎回驚くポイントなんだけど、さすがに車体はしっかりしてるねぇ。
AKU この89年型エボⅠで13万キロ走ってます。なのに、この剛性感。キワモノっぽいモデルだけど、それでも長く乗れるところにメルセデスの素晴らしさがあるんじゃないでしょうか。パーツにしても、エボ専用部品はともかく機関系は素の2.5-16と共通なので、だいたい手に入ります。

170 さすがに22年落ちだから、細部を気にし始めたらお金がかかるかもしれないけれど、このコンディションには頭が下がるなあ。しかも正規輸入3台中の1台でしょ。そそるよねぇ。いくらだっけ?
AKU 撮影時のGUN AUTO様ご提供価格は288万円です。
170 安くない?
AKU 新車時は1000万円越えだったわけですからね。走りだけを楽しみたいなら他の選択肢もありますが、この佇まいや希少性は他にないし。中身を考えたら、お買い得な気がします。
170 よりレーサーっぽいエボⅡじゃないところもいいよね。
AKU 通な感じですよね、エボⅠのほうが。ちなみに正規輸入車は純正エアコンが付いてるんですが、並行車のエボIはほとんどが後付けクーラーなので、調子が悪いし壊れると部品がなくて治せないんですって。なので、もしエボⅠを買うなら正規輸入車がおススメです。
170 って、3台しかないんでしょ?

程度は超極上と言える今回の取材車両。目を凝らしてよく見れば、所々タッチアップがあったり、内装パーツが色あせてたりしますが、22年落ちということを考えれば、これは堂々の三ツ星ということにしたいと思います。塗り替えたり張り替えたりしてキレイにしたのではなく、フルオリジナルのままでキレイというのは評価に値するでしょう。そもそも3台しか正規輸入されていないうちの1台という希少性。ずっと高値を保っていたものの、このところの不景気のせいでグッと現実的な値段になってきたエボですから、気になる方はイッておかないと後悔するかも?!販売しているグンオートトレードさんはW201に特に強いお店で、オーナー自らエボIIなど複数の190Eを所有するマニアですから、アフターサービスも安心です。

1989y Mercedes-Benz
W201 190E 2.5-16 EVOLUTION

問い合わせ先
(有)グンオートトレード
埼玉県所沢市新郷170番地1
(04)2944-9970
http://www.gun-auto-trade.jp/

三ツ星倶楽部 其之七 W201 190E 2.5-16 EVOLUTION 2/3 エボ投入は遠大なシナリオの1ページ?
2011年4月22日 – 12:00 | 0
三ツ星倶楽部 其之七 W201 190E 2.5-16 EVOLUTION 2/3 エボ投入は遠大なシナリオの1ページ?

構成/田村十七男・芥川貴之志 撮影/山田裕之

170 というわけで前回の次回になったので、もったいつけずに話の続きを。
AKU 何でしたっけ?
170 エボリューションモデルをめぐる、W201に秘められたメルセデスの新たな戦略でしょ。オレは司会者かっつぅの。
AKU そうでした。メルセデスベンツが、そもそもなぜW201を登場させたかというと、ユーザーの若返りを図りたかったんですね。若返りとはつまり、ユーザー層を広げてもっと売りたかったということ。それまでのメルセデスベンツのオーナーというのは、50代以上の富裕層がほとんどでした。でも高級車市場の競争も激しくなってきたから、そのままではジリ貧になってしまう。そこで、コンパクトクラスと呼ばれていたW123よりも、さらに小さいモデルを投入することにしたんです。それがW201。その後継であるW202からは、Cクラスと呼ばれるようになるクラスですが、当時は190クラスと呼ばれていました。

170 小ベンツなんて言われてたよね。BMWの3シリーズは六本木のカローラだった。今じゃ小さいメルセデスも市民権を得た感じだけど、時はバブルでした。懐かしいなあ。
AKU 190Eは2.0と2.3なら5ナンバーだったんですよ。当時はベンツで5ナンバーなんてありえない!って感じだったから、まるで庶民のベンツみたいな捉えられ方をしちゃったけれど、かと言ってW201が廉価版的なつくりだったかと言うと、そうではなかったんです。車体のキャパシティは異常に高かった。なにしろ開発コストをふんだんにかけて、どのモデルよりも早くマルチリンクサスペンションをリアに投入しましたからね。ボディ剛性だって驚くほどのレベルですよ。そこへいくと当時のBMW3シリーズであるE30なんかは、ロールケージ組んでストラット入れてやっとサーキットを走れるって感じ。W201はそのままでもイケちゃいますからね。
170 語るねぇ。ってか肩入れしてんねぇ。
AKU いえ別に肩入れしてるわけじゃないんですけど……。新車だった当時はW201もE30も、ちょっと乗せてもらうくらいの経験しかなかったので、違いはよくわからなかったけど、中古車になってもったいなくなくなると、思い切って走らせられるじゃないですか。そうするとよくわかる。W201は本当にしっかりつくってあるんです。だからその分重かったし、高額でしたけど。

170 いくらだっけ?
AKU 2.0Lの190Eでさえ輸入された当初は500万円を越えてました。シリーズ最後のほうはギリギリ500万円を切ったんじゃないかな。でもメディアの評価は高かった。さすがメルセデス、小さくてもSクラスと同じ思想でつくるんだって。
170 うんうん。前に話したかもしれないけど、『NAVI』あたりでは大絶賛してたよね。マルチリンクは素晴らしい。日本車は当分追いつけないみたいな感じで。
AKU でも僕は、ちょっと違う見方をしてます。
170 ほう。と言うと?
AKU 確かに190Eは上のクラスと同じ思想でつくられているけれど、それはただ単に安いクルマのつくり方を知らなかっただけなんじゃないかと。本当はメルセデスらしいクオリティを保ちながらも、適度にコストダウンはしたかったはずなんですよ。若い人に売りたかったわけだから。

170 それ、鋭いかも。日本を勉強するときに同業のトヨタや日産じゃなく、吉野家とか調べればよかったんだね、きっと。
AKU はあ?牛丼となんの関係が?
170 いや、だって安いじゃん。
AKU そりゃまぁそうですけど、当時はレクサスやインフィンティも無くて、トヨタも日産も安いクルマが主流だったわけですよ。でもそれらのクルマさえ参考にはしてなかったと思いますよ、メルセデスは。
170 あ、そうなのか。
AKU で、結果的に上のクラスと同じロジックで新型車をつくったら、高剛性ボディとマルチリンクになっちゃった。
170 健気だなあ、メルセデス。作ってるものは違っても、安いクルマを大量につくる日本人の生真面目さと、根っこは同じなのかもしれないね。

AKU そして、2.5-16エボリューションが投入されました。これもW201のシナリオとして用意されていたと思うんですよ。メルセデスの看板でレースはできないけれど、若者層を中心に人気のあるDTMで勝てば必ずセールスに結び付くと、そういう計算があったはずです。
170 なるほどねぇ。確かに若い人に売るならレースに出るのは効果的なんだろうな。
AKU W201の空気抵抗係数って、どれくらいか想像できます?
170 Cd値ってやつでしょ?
AKU そうそう。それが0.32なんですよ。あの真四角な顔でありながら、クラス最高レベルの性能だった。そういう設計だったんです、W201ってクルマは。
170 で、念願の若返りは図れたの?
AKU 多少は若返ったと思いますよ。本格的に若返るのは次のCクラスからになりますが、Cクラス登場以前のメルセデスユーザーの平均年齢層は、40代後半だったそうです。190Eが登場する以前は、もっと高かったでしょう。いずれにせよメルセデスは、長い時間をかけてゆっくりと若返ってきてるブランドだと言えます。
170 なるほどな。でもそういった長い年月を経て若返ることが、メルセデスベンツがブランド力を失わないための計画の一部で、あらかじめ描かれた遠大なシナリオなのだとしたら、すごいことだよね。
AKU うーん、そこまで考えてやっているという可能性も、なくはないですよね。だからこその最強ブランドなのかも。
次回(3/3)に続く……

三ツ星倶楽部 其之七 W201 190E 2.5-16 EVOLUTION 1/3 正規輸入3台中の1台!?
2011年4月12日 – 12:00 | 0
三ツ星倶楽部 其之七 W201 190E 2.5-16 EVOLUTION 1/3 正規輸入3台中の1台!?

構成/田村十七男・芥川貴之志 撮影/山田裕之

AKU いやぁ、それにしてもすごい地震でした。まさかこの取材当日に震災が来るとは。撮影は一通り終わった後だったので、事故など起きなかったのは不幸中の幸いでしたが、犠牲となった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された地域の復興をお祈りします。
170 ほんとにね。まさかあんな大事になっていたとは。震災後は集中出来なくて、原稿もなかなか書けなかったよ。被災地の皆さんは大変だと思うけど、本当にがんばってほしい。応援してます。
AKU さてさて、今回は170さん世代なら確実にアガるモデルを用意しました。190E 2.5-16 EVOLUTION。通称エボIですよ、エボI。
170 むむむぅ、悔しいけど、この羽はクるねぇ。ググッとねぇ〜。
AKU しかも、日本に正規輸入されたディーラー車の3台中の1台です。ウワサでは、そのうちの2台しか実際に道路を走っていないらしいですよ。

170 そうなの?超希少車じゃん。お宝じゃん。って、そういうトピックに前後不覚に飛びつくのも世代だよなあ。ま、いっか。そう言えばエボⅡってのもあったよね。
AKU 2.5-16エボリューションⅠが1989年で、エボリューションⅡが1990年ですね。いずれもドイツ国内レースのDTM参戦を目的に、ホモロゲーションを取得するため500台ずつ生産したんです。エボⅠは日本への正規輸入が3台でしたけれど、エボⅡになると50台も入れてるんですよね。
170 なんでエボⅠは少なかったんだろ?
AKU こんな特殊なモデルが売れるとは、ディーラーも思わなかったんじゃないですか? 実際には並行車が結構な台数入ってきて話題を呼んだから、エボⅡは多く入ったみたいです。エボⅡのほうがフェンダーもウィングもデカくて迫力があったし。

170 でも、こうしてエボⅠを目の当たりにすると、これはこれでなかなかパンチがあるよ。当時を思い出しても、あのメルセデスがこんなレーシングマシンみたいなクルマをつくった、みたいな強烈なインパクトがあったもんね。エボリューションという特別仕様的名称もここから流行ったんじゃない? ランエボとか。あれ、どっちが先?
AKU 勘弁してくださいよ。メルセデスが先に決まってるじゃないですか。ランエボは1992年からです。あれはWRCのホモロゲ用につくられたんですよね。
170 で、今も売ってるんだ。魂を引き継いでる三菱は、エラい!
AKU そうかなあ?ただのパクリって話もありますが……。そういえばギャランのAMGなんてのもありましたね。業務提携していたくらいだから、DNA的には似たところがあるのかも。
170 名前がややこしいけど、2.5-16ってのは2.5リッターのDOHC16バルブという解釈で間違いないよね。
AKU 正解です。エボリューションモデルじゃない素の2.5-16というモデルもあって、これはエボより35ps小さい200psでした。このW201はバリエーションが多岐に渡るシリーズで、190Eも190と言いつつ実は2リッターエンジンだったり、すぐに190E 2.3-16が発売されたりしたんです。ディーゼルもあったし、直6SOHCの2.6もあった。ちなみにエボリューションも含め16バルブのエンジンヘッドは、あのコスワースが作ったんですよ。

170 おおっ、コスワースと言えば、かつてF1専用の名機と呼ばれたDFVエンジンで名を馳せた、世界屈指のチューナーじゃないか。歳がバレるネタだけど。
AKU もうバレてますから。
170 けど、なぜコスワースだったんだろ? メルセデスならAMGがあるのにね。
AKU エボの場合、車体や足回りはAMGの手が入っているんですけどね。チューニングを関連メーカー以外に発注するのは、やはり過去に例がなかったみたいで、それだけ本気だったんだと思います。本気でDTMのチャンピオンを獲りにいったと。
170 DTMであれ他国のレースであれ、メルセデスは1950年代のル・マンでの事故以来レース活動を自粛すると言って、ワークス活動をしていなかった時期だよね?
AKU そうです。それでも競技のフィールドでメルセデスのイメージを植え付けておきたかったから、レースはAMGが請け負っていた。エボリューションモデルにしても、DTM参戦はAMG名義でした。

170 なぜエボⅠをつくってまでレースをやりたかったんだろ?
AKU それはですねぇ、メルセデスの新たな戦略があったからなんです。エボリューションモデルというよりはW201の、と言ったほうが正しいですが。
170 どんな戦略?
AKU それはですねぇ……。
170 うわっ、次回に引っ張るんだ!?
次回(2/3)に続く……

三ツ星倶楽部 其之四 W109 300SEL 6.3 1/3 巨大ロボットが動き出す!
2010年4月30日 – 00:00 | 0
三ツ星倶楽部 其之四 W109 300SEL 6.3 1/3 巨大ロボットが動き出す!

構成/田村十七男・芥川貴之志 撮影/山田裕之

AKU 前回、ちょっと気になってたことがあるんですよ。
170 なになに?
AKU W204やったでしょ?それで何となくトナオさんの口が重かったから、やっぱり新しいモデルじゃ語りようがないのかなあと。
170 人の引き出しを見透かしたような言い草だなあ。そんなにオレは古い人間なの?
AKU でも、今回の6.3はクルマを見た瞬間からニヤついてたじゃないですか。
170 バレた? ってか、見透かしてる?

AKU そんなわけで第4回目は、1968年から1972年という世代の節目に登場した、300SEL6.3の登場です。シャシー型式ではW109ですね。
170 デカッ! っていうかデカすぎる。誰もが外車にひれ伏していた時代の、特にサイズ感から来る威厳の匂いがプンプンするね。まさに黒船級!
AKU じゃ、まずはディメンションの話からしましょうか。ご存知のようにSELのLはロングの意味で、その全長は実に5m。全幅が1.810mで全高が1.410m。ホイールベースは2.865mで、ロングではないモデルより115㎜長かったんです。
170 6.3ってのは排気量でしょ?

AKU ええ、M100という6300cc、250馬力のエンジンを載せていたんですね。90度バンクのV8で、その基本設計はつい最近までの5リッター系エンジンに生かされていました。このM100エンジンは、元々Sクラスの上に存在していた600、W100という超高級車に積まれていたものなんです。W100はケタ違いにデカいですよ。ショートモデルをリムジーネ、ロングモデルをプルマンと呼んでいましたが、ショートですら全長5.54m、ロングに至っては6.24mですからね。
170 誰が乗るの?
AKU とんでもない金持ちか、公人なら国家元首クラスでしょうね。’70年代初頭に一大事件として報じられた、ネズミ講団体のボスも600に乗っていたそうです。正義か悪かを問わず、頂点に立つ者が乗るクルマだったと言えるんじゃないでしょうか。ローマ法王が謁見パレードで乗る、後部座席のみオープンになるランドーレットという仕様もありました。その巨体ゆえに3トンを超えるW100のために開発されたエンジンを、一回り小さいSクラスに詰め込んじゃったのが、この300SEL6.3なんです。

170 なんで詰め込んじゃったの?
AKU W124の500Eなんかもそうですけれど、新たなニーズを生み出せる期待なんだと思います。メルセデスって真面目なイメージが強いけど、過激というかヤンチャな試みはけっこうやってるんですよね。ただシャシーのポテンシャルが高いし、ちゃんと仕上げてくるから、出来たクルマはそれほどヤンチャにはならないんだけど。
170 デカいエンジンを格下のクルマに詰め込むのって、相当に強引な手法だけど、クルマ好きはそういうところに惹かれるよね。
AKU 補足情報をもうひとつ。W109というのはエアサス仕様なんですよ。通常のバネサスはW108と呼びます。エクステリアはほとんど変わりませんけどね。あと、W109は積んでるエンジンを問わず、車名の頭に300が付きました。だから例えば同じ2.8リッターのSOHCエンジンを搭載していても、W108は280SELでW109は300SELという具合。ちなみにEはインジェクターの意味で……
170 というようなありがたい講釈を聞く前に運転しちゃったんだけどね、セルを回す時点から圧倒されたよ。火が入った瞬間の「ドリュリュリュリュ~」って音にまずシビれる。これから台風が来るみたいな、そこに大きな力の渦が発生している予感に満ち溢れちゃうわけ。

AKU なんかよくわからないたとえですが、気持ちは伝わります。
170 そんな風にして沸き上がる力を御するには心もとないほど細いシフトレバーをDレンジに入れると、ガツンと大きなショックが! それにめげずにアクセルペダルを踏み込むと、グワッと動き出す。トルクってもんを教えますよと言わんばかりに……。
AKU ちなみにM100エンジンのトルクは51キロもあります。
170 なんだろうなあ、巨大ロボットが動きだすみたいな感覚だね。まさに立ち上がるというかさ、こんなに大きいものが本当に動いちゃったら町のひとつやふたつは簡単に野っ原になるぜぇ! っていう……。
AKU ガンダム大地に立つ。
170 またガンダムなの?
AKU トナオさんがロボットって言ったんじゃないですか。

170 いや今回はガンダムじゃないんだ。そんなに洗練されていないの。鉄人28号とかジャイアントロボだな。
AKU それって単に世代の違いじゃ……。
170 オレはこういう感じ大好き! そんな関節じゃヒジ曲がんねぇ、ってツッコミも聞き入れてもらえないような強引さに、どうしようもなく引き込まれてゆくんだ。
AKU 僕にはよく理解できない方向ですが、しかしクルマにしろロボットにしろ、古いモノのことだと口が滑らかですねえ。
次回(2/3)に続く……

三ツ星倶楽部 其之二 W123 280E 3/3 脱力系W123を今日から長く乗る方法
2010年3月5日 – 00:00 | 0
三ツ星倶楽部 其之二 W123 280E 3/3 脱力系W123を今日から長く乗る方法

構成/田村十七男・芥川貴之志 撮影/山田裕之

170 というような話をしていると、オレなんか単純だから、今ならW123はアリかなあって思えてくる。ぶっちゃけ、どれくらいで手に入りそうなの?
AKU 今回のような状態の高年式セダンで、およそ100万円から150万円くらいじゃないですかね。でもまったくそのままでOKっていうクルマは無いかも。年式的にそれほど古くないし、何となくごまかしながら乗れちゃうのと、相場が安めなこともあって、完璧に手が入ってる車両ってほとんど売りに出ないんですよ。「レストア済み」とか書いてあっても、大抵は全塗装してシート張り替えてあるだけ。
170 となると、どこから手をつける?
AKU 今回のクルマだと、まずハンドルの遊びが大きすぎます。おそらくステアリング・ギアボックスか、ユニバーサル・ジョイントを繋ぐカップリングが痛んでるんでしょうね。あとステアリング・ダンパーとタイロッドエンドもイッてるかもしれない。その辺は念入りにチェックして、ダメなら全部交換したい。それからリアショックが抜け気味なので、ここも要交換。ブレーキパッドとローターも換えたいかなあ。
170 確かにショックが抜けてる感じはあった。足まわりを修正したら見違えるだろうね。

AKU エンジン関係だと最初に話した燃料系も直したいです。フューエルポンプとリレーはセットで交換。それで燃圧が正常になってもイマイチな場合は、インジェクターノズルを変えると良くなるでしょう。アイドリングアジャストスクリューでごまかしていると、燃費も悪いし燃焼室内が汚れてもっと調子悪くなります。ミスファイアしたりね。とにかく古い車とはいえ、ほとんどの部品は新品で手に入りますし、安く買えるOEM部品も供給されてますから、そういう意味での心配は無用です。
170 へぇ、その辺もさすがにベンツだね。腐っても鯛だわ。
AKU 旧車好きのセレブがピッカピカのW123に乗っていたりしますからね。モノコックが丈夫なこともあって、その気になれば新車同然にレストアすることも可能です。とにかく部品の供給は安定してますし、だから安心して乗れる。で、意外に安く仕上げられる。

170 じゃオレもセレブの仲間になれるかも。安さに惹かれて乗るようじゃセレブとは言えないかもしれないけど。
AKU あ、あとエンジン関係で忘れちゃいけないのが、スロットルリンケージの途中にあるブッシュですね。M110エンジンは、たいがいここが壊れています。今回の280Eもブッシュがバラバラになって消失していました。このブッシュを新品に換えるだけで、アクセルのフィーリングが劇的に向上するので、ぜひチェックして欲しいです。

M110のアクセルリンケージの接続箇所にあるブッシュは要チェック。特に交換していなければ、写真のように経年変化で飴色に変色し、破損したり消失している場合がほとんど。

このブッシュが機能していないと、アイドリングが安定しなかったり、スロットルフィーリングが悪くなるほか、最高速も出なくなる。交換してあるかどうかは、見た目で容易に判断が付くので、変色しているようなら即交換すべし。MB-Netストアでの購入はコチラ!
170 インテリアはどう? ダッシュボードとかはけっこうキレイだったけど。
AKU ブルーのダッシュボードはひび割れていることが多いんですけど、今回のクルマは手を入れる必要がないほどでしたね。ただ、シートがかなりヘタっていたから、シートパッドと裏布の張り替えはしたいです。フレームは丈夫ですから、それだけですごく良くなると思いますよ。

170 ここまでで、およそいくら?
AKU ざっと100万円くらいですかね。スピードジャパンで部品を手配するなら、工賃まで含めてもかなりお釣りが出ると思います。
170 ということは、そこそこの程度の車両にプラス100万円、つまり200万円程度の予算を組めば、相当にきっちりしたW123に乗れるのね。
AKU 欲を言えば、予算300万円。そこまであればボディ関連のパーツを交換したり全塗装もできるし、エアコンやオートマミッションとか、お金のかかる修理が発生しても何とかなる。旧車とはいえ、W123ならだいたいエアコン、パワステ、パワーウィンドウはすでに装備されているから、あとはナビやETCをつければ現代の車と同じように使えますよ。高速道路を走らせたって、今の安い日本車なんかよりよっぽど安定してるし安全だし。でも、200万円台ならひとつ前のCクラスやEクラスの中古車も買えちゃったりするなあ……。
170 そこはもう価値観の問題でしょう。W123の雰囲気が好きで、今からナイスな状態で乗りたいと思うなら、300万円はそれほど高くないかもしれない。それに、最近のベンツの良さを理解するのにまた20年以上かかるんだとしたら、それまでW123を乗り続けるってのもおもしろいよね。

AKU 20年後にクルマの運転ができるかどうかはわからないでしょ……。
170 オレのこと? 君のこと?
AKU いやまぁ、どっちかなんて言及はさておきまして、僕はW123のホイールキャップが大好きです。
170 その意見、大賛成。キャップなのに安っぽくない。装飾品として耐えるよね。クルマ好きの喫茶店のマスターなら、きっと店に飾っちゃうね。
AKU けっこう脱力系なんですよ。W123は。
170 オレはドアの締まる音が大好き。あの重厚な響きはこの年代までの高級車にしかないんだよね。このドアの音が聞きたくてW123を買っちゃってもいいくらい、心を打つよ。

かなり素性の良い個体だった今回の取材車両だが、そろそろ大掛かりなメンテが必要な時期にさしかかっていて、各所にヤレが目立ったのが残念。とはいえ、足回りのオーバーホールとエンジンのメンテをすれば星2.5。さらに外装の磨きと内装のシートパッド交換などをすることで、星3つは十分に可能な状態でした。早め、早めのメンテナンスが、コンディションキープの秘訣なのです。

1985y Mercedes-Benz W123 280E

三ツ星倶楽部 其之二 W123 280E 1/3 第三国のうらぶれた街角によく似合う!?
2010年2月18日 – 00:00 | 0
三ツ星倶楽部 其之二 W123 280E 1/3 第三国のうらぶれた街角によく似合う!?

構成/田村十七男・芥川貴之志 撮影/山田裕之

三ツ星倶楽部 其之二
170 さぁ始まりました、三ツ星倶楽部の第2回目は、W123です。前回がW124だったから、ひとつ型がさかのぼったのね。
AKU 今回のモデルは、W123のセダンでは最終となる1985年型の280Eです。走行距離は約11万5000キロ。現在のオーナーが購入する以前は、世田谷のご老人が所有していたワンオーナー・カーだったらしく、四半世紀落ちにしては走行距離も少ないし、程度はいいですよね。

170 いささかヤレてオフホワイトっぽくなった外装がシブい。この時代のベンツって、こういう白のイメージが強いなあ。
AKU 実は僕も以前W123に乗ってたことがあるんですよ。
170 モデルは?セダン?
AKU コレと同じ280Eです。’84年式のシルバー。あれもわりとキレイだったけど、ここままでじゃなかったですね。黒以外のダッシュボードはクラックが入りやすいんですが、このクルマはそれも無いし。ずっと屋内保管だったんだろうな。

170 内装は本当にキレイだよね。ウッドパネルもピカピカ。
AKU この時代に日本に輸入されたW123は、ホワイトとシルバーが圧倒的に多くて、次にネイビーといった感じだと思いますが、実際にはグリーンやオレンジ、マスタードイエローなんていう華やかなボディカラーもあったんですよね。’70年代のサイケというか、ポップな流行を取り入れていました。その辺の色目は珍重されるから、中古車市場に出るとけっこうな高値で取引されていますよ。個人的には、手頃な中古車を手に入れて、好きな色に全塗装しちゃってもいいんじゃないかなあと思いますけど。日本人はフル・オリジナルにこだわる傾向があるけれど、それほど貴重な車種じゃないですからね。遊んじゃってもいいんじゃないかな。

170 そうなの? 貴重じゃないんだ。
AKU 相当な台数がつくられましたからね。1976-1985年の生産台数は、えーっと、W123全車種で2,696,914台、そのうちセダンだけでも2,375,440台です。同時期のBMW5シリーズであるE28は、1981-1988年で722,328台ですから、その約3倍。高級車でありながら270万台というのは、かなり多いと思います。
170 確かにその生産台数は多いね。
AKU ヨーロッパとかではタクシー車両になってましたからね。ポリスも使っていたし、公用車関係でも広く採用されていた。設計自体からして頑丈につくってありますから、耐久性や安全性が求められる現場で高い信頼を得ていたんだと思います。

170 事前に調べて驚いたんだけど、1980年前後のセールス面では、このW123と競合していたのがVWのゴルフだったんだってね。販売台数で拮抗していたらしい。だからW123は、当時のベンツのエントリーモデルなんだと説明する文献もあった。
AKU 確かに1982年にW201/190クラスが発表されるまでは、W123が一番安価なモデルでしたからね。でもエントリーモデルっていうのはどうかな?車格が小さいのと、タクシー等の需要に応えるため、装備を簡素化した安いグレードを選べたというのはありますが、これをステップに次はSクラスっていうのは、日本人的な発想じゃないですかね。”いつかはクラウン”的な。W123の基本設計はかなりしっかりしていますし、手を抜いたりコストダウンを目指した跡はまったく見られないですよ。

170 基本設計はしっかりしてるよね。今でも普通に乗れちゃうのに驚いた。ボディもしっかりしてて、25年も経っているとは思えないもんなぁ。
AKU 設計がしっかりしているだけじゃなく、適当にごまかして乗れちゃう鷹揚さを持ち合わせていたのも特徴ですね。この280Eは、Kジェトロっていうボッシュの機械式インジェクションを採用しているんですが、フューエルポンプやポンプリレーが痛んでくると、燃圧が落ちてアイドリングがギクシャクするんです。でもそれをアイドリングアジャストスクリューでちょいと高めにすれば、なんとか安定させられる。この280Eも実はアイドリングが高めなんです。ほら、Dレンジに入れても800回転くらいでしょ。本来は600回転くらいだから、おそらく少し上げるように調整しているはずです。そんなふうにごまかしが利くってのは、この時代のクルマのいいところですよね。
170 動かなくなったら蹴っちゃえ、みたいな。それでセルが回ったりするとエンジンかかるなんてのはクールかもね。今時のクルマじゃ確実にあり得ないだろうけど。
AKU シンプルなんですよね。エンジンルームもすっきりしているし。

170 ボンネットがほぼ直角まで開口するんだね。
AKU 整備性を考えているんです。W124以降もそうですが、あそこまで開くから、ボンネットを外さずにエンジンを降ろすことも可能です。ドイツの工場とかでは、リビルド済みエンジンが用意してあって、いつでもすぐに交換出来るようになっていたらしいですね。そうやって50万キロとか、100万キロとか走るんでしょう。タクシーに使われたのも納得です。ダッシュボードなんかも簡単にバラせますしね。そういうところ、本当によくできているんです、W123は。
170 だから語られるんだね、ベンツは。細部までも話題が尽きない。もういやらしいくらいに。

AKU とは言えW123もさすがに古くなってきたから、ヨーロッパでもあまり見かけなくなってきましたね。多く生き残ってそうなのは中東あたりの第三国とかかな。香港やタイなんかもまだ残ってそう。うらぶれた街角に停ってそうな感じ。
170 うらぶれてないといけないの?W123のオーナーに怒られない?(笑)
AKU いや、そういうわけじゃないけど(笑)質実剛健で、ボディがボコボコになってても、黙々と距離を刻んでるようなイメージがあるんですよね。ピカピカの新車みたいなのもいいけど、W123の場合は逆にヤレた感じも風情があっていいなぁ、と。
次回(2/3)に続く……