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ケーニグセグ


GMが傘下のSAABをKoenigseggというおそらく多くの人ははじめて聞くスポーツーカーメーカーに売り渡すことが決まりました。
売却額は明らかになっていませんが、欧州投資銀行(EIB)が、スウェーデン政府の保証を得てサーブに6億ドルの融資を実施。
GMも一定期間、技術支援を継続し、最終開発段階にあるサーブの新モデルを早期に市場に投入する計画のようです。

GMもSAABもいずれ消え行くメーカーと思われ全く興味はなかったのですが、北欧の無名メーカーがSAABを買い取ったというのには驚かされました。
実は最近某有名自動車専門誌のライターの方とお話しする機会があり、その中で私もはじめてKoenigseggというメーカーの存在を知ったばかりの時に今回のニュースだったものですから余計にびっくりだったわけです。

Koenigseggという車、スペックはこんな感じで、車種も上の画像のCCXとバイオエタノールでも走れるCCXRの2車のみです。
日本にも正規代理店は一応あるのですが、ビルの一室に事務所がある程度でショールームも専門の整備工場もありません。
車好きなお金持ちが趣味が高じてスーパーカー造っちゃいましたってところでしょうか。

ところが、今回死に体とはいえスウェーデンの巨大企業であるSAABを買い取るってどういうこと?と思って先のライターさんに詳しく聞いてみました。

創始者のKoenigseggは、Christian Erland Harald von Koenigsegg という本名からも分かるように曽祖父は貴族だったようで、やはりお金持ちの家に生まれたというのは間違いないようです。
1994年、22歳でKoenigsegg社を設立、その後VOLVOと提携し、VOLVOがFordグループになるとKoenigseggもFordからエンジンを提供されるなど結びつきを強めていきます。
現在では、資本の大部分はFordからのもので完全にFordグループの一員となっているようです。

つまり、今回の買収劇は、FordがGMに持ち掛けたものだったんですね。


By OZW


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