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リスク分散?


先日、社内のスカイプ会議があったのですが、そのままオンラインにしていると、アメリカ人の友人から久しぶりのコールがありました。
彼とは今から20年以上前に一緒に英会話学校を立ち上げて以来の付き合いですが、ここ数年はお互い連絡を取っていませんでした。
聞くと、今はニュージーランドの公立高校で留学生相手に英語を教えているとのこと。
いろいろ面白い話が聞けました。

10年ほど前からニュージーランドは、大学はもちろん中高生の留学生を国を挙げて世界中から集めていて、今ではオークランドなど都市部のハイスクールはどこも100人単位の留学生を受け入れているようです。
完全にイギリス式の教育システムで高校卒業後は世界中の大学に進学できる資格を得られるという理由もあるのですが、アメリカやカナダなどと比べると授業料や生活費も安いということもあって、ここ10年で10倍くらいに中高生の留学、それも半年とか1年といった短期留学ではなく現地で卒業までする長期留が増えているんだそうです。
もっとも安いといっても公立校の授業料だけでも、だいたい NZ$ 10,000 〜 15,000 ですから、安いところで年間60万円以上高いところでは100万円近くするのですが、ここ最近、特に去年の金融危機後は、華僑の子息の留学が激増しているそうです。

彼が言うには、ドルや債権、株式などは当然としても金や不動産にさえも将来的な価値に疑問を持ち始めた彼らが、もっとも確実なリスク分散と相続方法(先行投資)として考え始めたのが、世界中に自分の子供を留学させるという方法なんだそうです。
冗談かと思ったのですが、ユダヤ人たちも同じような行動をしていて、まんざら根も葉もない話ってわけではなさそうです。

それから、ニュージーランドでは国籍があれば、高校までの授業料は無料ということですから、留学生からの授業料は学校側にとっては重要な財源になっているということもあるようです。
ですから、少々お馬鹿な生徒でもウエルカムという感じがあって、実際こういった一部の中国系留学生が問題を起こすケースが増えてきているのだそうです。
対して、日本人留学生たちは概ね真面目で成績も悪くないけれども、英語でのコミュニケーションには一番苦労しているようだという話でした。

それにしても何故日本人はこうも語学に苦労するんでしょうか。


by OZW



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