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地域格差


シルバーウイーク、那須の別宅に到着した翌日、長男が急な発熱。
症状からインフルエンザであることは間違いなさそうでしたが、さて話題の新型なのか?
近くの総合病院に電話すると、普通に窓口に来てください、とのこと。
行ってみると、待合室にはインフルエンザぽい小中学生で溢れかえっていました。
ここまで患者数が増えてしまうと隔離なんてのは完全に諦めているようです。
インフルエンザ以外の人たちは今はよほど重症でなければ病院には近づかないほうがいいかもしれません。

そんな危険な環境の中で2時間以上待たされて出た簡易検査の結果は、案の定A型陽性。
新型かどうかは更に遺伝子検査をする必要があるけれどどうしますか?と言われて、
逆に、したほうがいいですか?と尋ねると、
新型の可能性は高いですが、そうでなくても治療法は同じですからと言われて、
だったらやめておきますということで、リレンザをもらって帰ってきました。
(中学生はタミフル服用で異常行動がみられることがあるので、たいていリレンザを処方されます)

保険証は持って行ったのですが、初診料、休日診療が加算されて、4,050円。
遺伝子検査までやっていたらいくら取られたんでしょう?

子供の医療費補助は自治体によって様々ですが、一般には就学前までとか、せいぜい小学校卒業までというところが多いようです。
一方、都内は区にもよるのですが、基本的に中学卒業までの医療費はすべて補助されます。
もちろん、初診料も休日診療も深夜診療もすべて無料です。
しかも、あとから申請して返してもらうというものではなく、窓口でも一切支払う必要がありません。
そういうこともあって、おそらく23区内の病院では中学生以下の子にA型の反応が出ればほとんどは遺伝子検査に回されるのではないでしょうか。

お金はともかく都内なら新型の患者数にカウントされた可能性が高いのに、こちらではカウントされない・・・という情報格差はかなり問題です。
仮に今ここが新型インフルエンザのパンデミック状態になっていたとしても、それが分からないということですから。

誤解されているひとも多いようですが、実は住民税は日本全国どこも同じです。
でも、医療だけでなく教育やその他の福祉など提供される行政サービスは地域によって滅茶苦茶開きがあります。
これも意外と知られていない事実かもしれません。
下手をすると地方分権が更にこの格差を広げてしまうのではないかと心配しています。


by OZW


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