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ドライバッテリー


最近ドライバッテリーのお問合せを頂くことが多くなりました。
中でも、一番多いご質問は、ドライバッテリーの値段が非常に高いこともあって、ドライバッテリー搭載の車両に従来のバッテリーを付けたら問題があるのかというものです。

2001年以降、メルセデスベンツは上位車種を手始めに、順次従来型ウェットタイプバッテリーからAGMバッテリー(VARTA製が多いようです)と呼ばれるドライバッテリーへと、標準搭載バッテリーの切り替えを行ってきました。

ドライバッテリーと言うからには電解液が入っていないイメージですが、実際には電解液が入っていないわけではなく、1セル(部屋)の中で完全密閉されて液が反応極板に染みこむ様な形で充填されているようです。
基本の反応も同じ鉛合金と希硫酸によって充放電を繰り返します。

しかも、筐体の寸法、および電池としての定格電圧&電流に関しては、たとえばウェット100AhもAGM95Ahもほぼ同じなんです。
また、CCAも数値を見る限りAGM95AhのCCAが850、BOSCH SL-1Aが780、当社オリジナルのシルバーアロー100Aが850(ともにEN基準値)と拮抗しており、実際、ボッシュもAGM95Ahの代替品としてSL-1Aを公式に推奨していますので、基本的には互換性があると言っていいと思われます。

ただ、ドライバッテリーは繰り返しの充放電に強く、耐久性が高いというのがウリのようですから、過酷な使用状況下での長期使用に伴う性能低下に関しては、おそらくAGMが有利だと考えられます。
従って、AGMバッテリーを前提に設計された車両で使用する場合には、もしかすると使用を開始してから1年後、2年後のCCA値を比較した場合、SL-1A等とAGM95Ahの差は大きく広がっているのかもしれません。

このようなことから、当社としては、AGM標準搭載のテスト車両がなく長期比較テストが出来ないということもあって、自信を持って互換性がありますとは言えないというのが正直なところです。


by OZW



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