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260E A/Tオーバーホール奮闘記-18

東日本大震災にて亡くなられた方々へのご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられたすべての方に心よりお見舞い申し上げます。

私にできることなど限られているのですが、まずは通常通り仕事をこなしていくことが大事だと思っています。
しかしながら現況としましては、計画停電や、輸送形態のトラブル等で、都内等からの取り寄せ荷物が大幅に遅れる場合もございます。
お見積もりに関してもご回答にお時間がかかる場合もございます。
ご迷惑をおかけしますがご理解頂けますようお願い致します。


いよいよ最後、バルブボディーの清掃です。
バルブボディーは、SJに持ち帰って、SJの一画で(1畳ほどのスペースに机を持ってきて)業務終了後、こそこそと作業をしました!

循環していたATFかなり汚れていたようです。
バルブボディーは、2分割で、マイナスのネジ2本で留まっています。
ネジ2本を外して、その状態からひっくり返して、分割します。
そのままひっくり返すと、部品が落っこちてしまい、どこにあったのか分からなくなるので注意が必要です。



迷路内にある小さな部品(バルブやボール)は、点数も多く、位置や向きも非常に重要なので、透明なシート(見積もり時に使用しているクリアーファイル)をあてがい、写していきました。
途中、スタッフが見に来て、「迷路みたいで面白いっすね〜」と、興味を持ち、色々質問してきましたが、よくよく考えてみると、どれが何を制御しているのか、なにと連動しているのか、全く理解していませんでしたので、回答はできませんでした。(今後の課題です!)



2分割して、迷路内の小パーツを取り除いた後は、サイド側のこれまたマイナスのネジを外し、内部のピストンを抜いていきます。
スプリングで押していますので、一気にネジを外すのは危険です! ホームセンターで、塩ビの屋根材を購入していたので、その上に、順番に並べていきました。

全ての部品を取り外した後に、パーツクリナーで、本体と各部品を洗浄していきました。
樹脂製のピストン部には、オーリングが付いているものがあります。
オーリングキットがありますので、径の合うものを交換していきます。
このキットにあるオーリングは、全てを使用するようではないようです。半分近く余ります・・・(結構高いのに!)

後は、元にあったところに、それぞれの部品を戻していくだけです。
作業としては、簡単です。
ばらして、洗浄して、元に戻す! ただ、部品の位置や向きを、把握しておくことが重要です。
2分割となっていたので、1日1個、2日で完了しましたが、家路に着いたのは、2日とも、午前様となっていました・・・。
嫁さんに、「女でもできたの?」って、いやみを言われてしまいました。なんでやねん・・・

洗浄は、市販のパーツクリナーを使用しました。
オイルを受けるたらい内で洗浄しましたが、そこにはスラッジのようなものがかなり溜まっていました。
バルブボディーの内部が、詰まったりしてしまうと変則しなくなったり、大きなショックがでる原因となります。
260Eは、こんな汚いATF、スラッジも結構あったようですが、前進はしていましたので、バルブボディの不良はないと思いますが、洗浄の効果はあるように思います。


By もっくん



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