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ABC用アキュームレーター

 
昨日「お問い合わせください」と書きましたら、もったいぶるなと言われましたので、今日はそのネタです。

ABC(アクティブボディーサス)というのは確かに複雑な制御をしているのですが、システム全体としては意外に簡単な構成です。



油圧ポンプで一定の圧力を確保し、全部で13個ある加速度センサーからの情報を元にバルブで4輪それぞれのストラットに油圧を振り分けて姿勢をコントロールするという仕組みです。
ですから、すべてのシステムが循環する1本の油圧ライン上にあるという感じです。

瞬時に制御できるようにあらかじめ一定以上の油圧を確保してスタンバイ状態にしておく必要があるわけですが、問題はこの圧力が 3,000psi (約210bar) という一般的なタイヤの空気圧の100倍も必要ということです。

エンジンが回っている間は常にこの高圧が保たれるわけですから、経年劣化などでどうしてもどこかから漏れてしまいます。
ある意味これはこのシステムの宿命ともいえるもので、いずれは必ず漏れます。
早ければ2〜3万Km、多くは10万Km以内で発生しているようです。
でも、中には20万Km超えていてもノントラブルの車両もあり、乗り方とメンテナンス次第ともいえます。

ABC関連のトラブルを未然に防ぐ、というか如何に長持ちさせるかは、システム全体にかかる負荷をどれだけ減らせるかにかかっています。
ただでさえ高血圧な状態で動脈硬化が進行してしまったら、あとは時間の問題です。

さて、前置きが長くなりましたが、この血管を柔らかくしているのがアキュームレーターというわけです。
これが抜けてしまうと、路面からの衝撃などがダイレクトに高圧ホースやポンプ、バルブに襲いかかってきます。

昨日のプレッシャーアキュームレーターが上の図の 52a
リアのリターンアキュームレーターは、53
ストラットにつながって一般の車のショックアブソーバーの役目を果たすアキュームレーターが、4 と 14。

全部で4個あるので交換するなら全部交換しておいたほうがいいと思います。
また、出来れば抜けてから替えるのではなく、まだ機能しているうちに交換すべきです。
アキュームレーターが抜けてしまった状態で走るとシステム全体に大きなダメージを与えますから。

それから、やはり5万Kmくらい毎に、ABCオイルとフィルターも交換することをお勧めします。



By OZW



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