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許せる車

 
ポルシェなんかですと、ちょっと前に紹介したドアミラーカバーでも何らかの機能があるはずで、単なる飾りというのはなかなか許せません。
ベンツ、BMW、VWなどの実用車では、何かがしょっちゅう故障するなんてことになったら絶対に許されません。




1年間ほどでしたが、当社がテスト車両として所有したテスタロッサ。
このドアのサイドフィンですが、何の機能もありません。100%飾りです。
事実、テスタロッサのデザインを担当したピニンファリーナ社は、 最新の風洞設備を使って究極の機能美を追求したといわれていますが、そのときの風洞実験の写真を見ると、このサイドフィンはありませんでした。
でも、このフィンがあるからこそのテスタロッサなわけで、何の機能もなくてもいいんです。ケーニッヒみたいにこれは取っちゃダメです。




テスタロッサのツインプレートクラッチ。
512TR以降はシングルプレートになりましたから余計にこの"ツインプレート"という言葉の響きがそそられるじゃないですか。
でも、このプレート、そのまま付けるとたいていクラッチが切れずにギアが入りにくくなってしまいます。
製造精度が悪くて取り付け前にプレート間をシム調整してやらないといけません。
このクラッチに関してはロット不良とかの問題ではなくて全製品がそういう状態でした。
中華製のバッタものじゃなくて正規の純正品がこんなのってのは、ドイツ車の部品では考えられません。
でも、その調整をすること自体が神聖な儀式みたいなものだと思えば、これも許せてしまいます。

ただ、こういうのと一生一緒に暮せといわれると、多分途中で疲れてしまうかもしれませんね。



By OZW



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