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水没車

 
車は水没してしまうと基本的には全損扱いとなります。
車両価格より修理代のほうが高くなると判断されるからです。

エンジンが水を吸い込んでしまっているような場合は誰がどう見ても確実に全損なのですが、室内がちょっとだけ浸水した程度だと一見簡単に蘇生できそうに思えるかもしれません。




この車、白いラインのところまで海水に浸かったようです。




フロントだとフォグランプのちょうど上あたりまでです。

テレビで集中豪雨の実況中継でこの程度浸かりながら走っている車を見かけることもあると思います。
その程度の浸水なんですが、実はその程度の深さの中を走るだけでも乗用車のほとんどはアウトです。
ATミッションは防水ではないので、ミッションケースの下側だけでも水中で運転してしまうと壊れるのは時間の問題という感じになってしまいます。




水が室内まで入ってしまうと、いよいよ大変なことになります。
こうなると、もうすべての配線、モジュール、Fuseボックスなどを全部交換しないと駄目ですね。




この車が不幸だったのは、浸かってしまったのが海水だったということですが、淡水だとしてもいずれはこうなると思ったほうがいいでしょう。

事故車の場合は見れば分かりますが、水没車の場合はとりあえず綺麗に掃除してあれば見ただけでは分かりませんので質が悪いです。
何年か前の話ですが、集中豪雨でとある輸入車の新車置き場が水没して、数十台が部品取車として流通したことがありました。
多くは、そのまま海外に輸出されたと聞きましたが、何台かは新古車として蘇って?国内市場に出回っていたようです。
次々に電気系のトラブルが発生しておかしいと思って調べたら、水没車だったと判明、購入先のブローカーは連絡取れず、そのまま泣き寝入りだったそうです。


By OZW



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