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W126 500SE 内装クリーニング

 
私はどちらかというと大雑把というか、細かいことは気にしない質で、およそ神経質とか潔癖症とは程遠い性格です。

それでも、誰が乗っていたか分からない中古車を購入したときには、ハンドルやシフトノブなどの直接手に触れるところは、何度も雑巾で拭いてからでないと、ちょっと触りたくないなあ、という感覚は持ち合わせています。

そんな訳で、今まで中古車を購入したときには半日くらいかけて自分で内装の掃除していたわけですが、4年前にはじめてこれをプロに任せたのがいけませんでした。

そこに出す前にハンドルは雑巾で5回くらいは拭いていたのに、「なんじゃ、これ!!」というくらいの汚れがまだ残っていたのを知ってしまったわけです。

他人の着古した古着を水洗いして綺麗になったと思った後に、クリーニングに出してみたら、そこで真っ黒な濯ぎ水を目にしてしまったようなものです。

ということで、W126 500SE も迷わず前回と同じダストクリーンサポートさんにお願いしました。

ボディーコーティングとか内装リペアの業者さんがサービスや別料金のオプションで室内清掃しているところは結構ありますが、ルームクリーニングに特化したここは、他とはやはりちょっと次元が違っています。

元々は一般の住居の室内清掃のプロで、そこでは見た目の綺麗さ以上にチリ、ホコリ、ダニ、カビ等のアレルゲン物質の除去や不活性化も要求されますから、それが車の内装クリーニングの独自のノウハウにつながっているようです。
もちろん人体に有害な溶剤などは論外です。

餅は餅屋ということです。




右側のテカリは手垢や汚れそのものです。ひとの脂成分も含まれてるのかも。
知らないほうが幸せだったのかもしれませんが、知ってしまった以上、もう放ってはおけません。




ダッシュボード




ドアの内張り





ペダル類も前のオーナーの残した汚れが気になる部分です。




シートをはじめファブリック素材は、洗剤で洗って濯ぎと乾燥を同時に行う専用機器で施工します。
このとき回収された濯ぎ水は見ないほうがいいかもしれません。
ぞっとしますから(笑)




シートはマジに新車状態になりました。
写真のほうが綺麗に写ることが多いのですが、今回は実物のほうがこの写真よりかなり綺麗です。




トランク内の見えない部分もすっかり綺麗になりました。



最後に、作業して下さった代表の稲垣さんからは、作業後こんなコメントを頂きました。

「作業をさせて頂きました感想では、全体的に大事にお乗り頂いていた車内と感じました。

飲食汚れがほとんど確認されず、ファブリックシートでの汚れの回収では大気中の排気ガス汚れや埃類の土質汚れが回収されましたが、W126ファブリックシートに多く見られる、日焼けのダメージが全く確認されなかったことからガレージ保管で走行も少なかったと思われます。

ダッシュ部やピラー部・ドアカバー部等は経年汚れ等(テカリ等)ございましたが作業後、全てクリアーになっております。

灰皿、フロアカーペット部、それからフロアマット部には2か所のタバコによる焦げ跡が確認されました事から、喫煙された車内と推測致しましたが、カバー類やシートからは「ヤニ」と確認される汚れは非常に少ない状態でした。
禁煙車ではなかったものの、それほどの喫煙はされていなかったようです。

また、一般に喫煙車で被害が多い「天井ルーフ部」では「ヤニ」は全く回収されず、汚れも他のパーツに比べ極めて少ない事からも、一度天井は張り替えられたと推測される状態でありました。」

ボディーの塗装や、エンジンルームとか下まわりの機関部分の状態から、どんな使われ方をしてきたかを推測する手法は聞き慣れていましたが、室内から回収された汚れの種類や量から過去の履歴が分かるというのは、今回はじめて教えられたことで、なかなか興味深い視点ですよね。



By OZW



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