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次期車輛復活計画40

 
22日、先週金曜朝7時、TranSpeedの取材で ライターの半谷さんのパサートにカメラマンの森口さんとともに同乗して都内を出発、途中軽食休憩を挟んで、愛知県は清須のガレージえちごやにお昼前に到着しました、




中に入ると、完成した60用の排圧可変マフラーが外されて、ノーマルマフラーに戻されていました。
排圧可変マフラーの方は、リアのタイコも完成していて、フロントパイプには断熱塗料が塗られ黒くなってしました。

先ずは、ノーマル状態で助手席に半谷さん、リアシートには森口さんを乗せて、近くのテストコースを走らせてみます。
暖気もかねてテストコースまで行く途中はゆっくり走っていきます。
結構荒れた路面が続くのですが、助手席の半谷さんが
「この足、硬いけど硬さを感じさせないねえ」
「すごく高級なショックとスプリング使ってるでしょ?」
とマフラーより先に足回りのセッティングが気になったようです。

今日はマフラーの取材なので、マフラー交換前後の違いが分かりやすいように、路面の整った500mほどのストレートで、同じ条件、フルスロットルでレブまで回して変速したらすぐにブレーキングというのを2度行いました。

このあと、昼食に出て、その間マフラーを冷ましておきます。




戻って来て、外したノーマルマフラーの重量を量ると、49Kgもあります。
フランジは外してあったので、それも入れると49.5Kgです。

排圧可変マフラーのほうは、22.5Kgでしたから、27Kgもの軽量化にもなりました。




交換作業はものの30分ほどです。
リアマフラーの出口は、AMG純正のマフラーカッターを加工したものが付けられていました。
実は、1号機のはAMGでもなくメルセデスものでもなく、他車種のものが付けられていて、サイズが合えば何だっていいのですが、でも目に見えない内側はかなり凝った作りになっているので、自分で別の物に付け替えてしまうと本来の性能が発揮できなくなります。
発注する場合には、もし好みのカッターがあるなら先に買って渡しておいたほうがいいですよ。

さあて、交換後に同じ乗員、同じテストコース、同じ条件のフルスロットルで2度走りました。

詳しいことは、6月10日発売のTranSpeedを読んで頂くとして、ここでは私個人の感想をちょっとだけ。

バルブが開くのを、2,800rpmに設定したので、街中で普通に乗っている限りバルブが開くことはありません。
このときの音量はノーマルより静かです。
そのように作ってくれるように頼んでおいたので、これはその通りになっています。
ノーマル500Eと並べてみても、こちらのほうが静かです。

この領域のトルクは明らかにノーマルマフラーより太っています。
というのも、いつもの交差点でいつもの感覚で右折すると、ASRランプが点灯してしまうようになってしまいましたから、これは間違いありません。

バルブが開いてから、特に4,000rpmあたりからは別のエンジンです。
但し、サウンドはかなり控えめで作ってもらっているので、中からは音質が変わったのは分かりますが、音量は変わらないように聞こえます。
大人はこれでしょう、と悦に入っていたのですが、後から車外で聞いてみたら、バルブ全開後はそれなりの音量でした(^^;;

上でのエンジンの回り方は、昔、日産L型フルメカチューンのアイドリングが効かないくらいのハイカム入れたときの上の回転を思い出しました。
これは本当に官能的です。
下はトルクが増し、上はカムに乗った感じで加速度的に回転上昇していく感覚は痺れます。
しかも、ハイカムフルチューンやボルトオンターボなんかより下を犠牲にするどころか、そこで更にトルクアップしているので、ストリートでもサーキットでも競争したらこっちのほうが絶対速いです。



By OZW



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