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2台同時の電動ファン化

 
水温上昇のオフシーズンのはずですが、えちごやに電動ファン化の依頼車両が2台同時に入庫してきました。




普通の500Eです。
外気温14度で水温110度超えは、電動ファン化以前に明らかに何かが壊れています。
先ずはそこを先に解決しなければ何をやっても無駄なだけです。




いろいろ調べるとウォーターポンプがお亡くなりになっていました。
この時期ならポンプ交換するだけで問題なくなるのですが、ご本人は夏にまた水温計を気にしながら走るのはもう嫌だし、それ以上にフロント部分を軽量化したいので電動ファンは予定通りに進めて欲しいとのこと。




純正の電動ファンです。
この二つとカップリングファンを取り外して、ひとつの電動ファンに集約するのが電動ファン化です。
これにエアポンプレスキットを合わせて装着しますので、車高が上がってしまってスプリングカットが必要になるくらいの軽量化になります。




コンデンサー外してみると、お漏らしが見つかってしまいました。
20年以上持ったのですから、良しとしなければいけないのですが、500Eのコンデンサー、なんと生産終了ではありませんか。
ということで、私の60に付けたのと同じDENSO製をベースに特注したコンデンサーを付けることになります。




一方こちらは、隣のリフトで仲良く電動ファン化しているR107のほうのコンデンサーです。
レトロフィットでR-134aに交換になっていたのはいいのですが、リキッドタンクの上の圧力センサーが未対策品のままです。
本来は下の赤いタイプに交換されていなければいけませんでした。
さらに、リキッドタンク自体もR12のときのものがそのままだったようです。




このため圧力が上がり過ぎて、またリキッドタンクの詰まりもあったのでしょう、二股に分かれる高圧ラインのところからエアコンオイルが漏れていました。
ということで、こちらもコンデンサー交換になります。




残念なことに、真新しいコンプレッサーからも盛大に漏れています。
多分、コンプレッサーから漏れていたので単純にコンプレッサーだけを交換したのだと思いますが、漏れた原因をそのままにしていたので、また同じところから漏れて、更にコンデンサーにも止めを刺してしまったようです。

このパターン、ユーザーさんのDIYではありがちなのですが、プロの整備工場がこれをやっちゃいけませんよね。



By OZW



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