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W126 のパーツ事情

 
普通に街中を走っていると、もうめったに見かけなくなってしまったW126ですが、逆に今残っている個体は大事にされてきたものが多いようです。
そのため、部品の問合せやご注文は今でも多く頂いているのですが、W124などと比べると、欠品や生産終了のものが目立つようになってきました。
車の絶対数が少なくなってしまったのだから仕方ないとは思うのですが、不思議なことに社外品の種類は増えてきています。
純正や純正OEMがなくなってしまって、その社外品しかないとなれば安く売る必要がないので、数は出なくても利幅が取れるので、そこに目をつけた社外品メーカーが増えてきたのかもしれません。
実際、W126に関しては、社外品のくせに、かつての純正品の定価と同じくらいの値付けになっている部品も珍しくなくなってきました。
でも、今や「社外品のくせに」なんて言っちゃいけません。
作ってくれているだけありがたいと思わないといけないのかも知れません。




足回りパーツは、純正品なら今はまだほとんど供給はあるのですが、メーカー在庫分がなくなったら、その先は怪しいような気配を感じます。
無くなってから慌てるより、今の内からテストしておこうということで、今回は、社外(BBR製)のセンターロッドを取り寄せて、W126 500SEに取り付けてみました。

タイロッドなどはそのままなので、アライメントは変わらないはずなのに、付けたら思い切り狂いました。

なんで?
と思って外して純正と比べてみると・・・




長さが違うじゃん!!
タイロッドのほうで調整出来なくはありませんが、この辺りの全体のジオメトリがオリジナルと異なってくるのは、個人的には許せません。





基本的な作りは純正と同じで、ボールジョイントをロッドに差し込んで、カシメて留めてあるのですが、右側のジョイントが最後まで挿入しきれていない感じです。
その分オリジナルより長くなってしまっているようです。
多分製品不良だと思います。

実は、BBRというのは元々メーカーではなくドイツの商社なんです。
純正OEMも扱うし、いろいろなメーカー製のパーツを自社のパッケージに入れて、BBRブランドでも販売しています。
なので、同じBBRのパッケージでも純正品と同レベルのものから、今回のようなハズレもあるわけです。

これは、OEMメーカーでもよくある話で、大手OEMメーカーが作っているパーツが全部OEMクオリティーで生産されているわけではなく、一つのメーカーでも、これは純正OEMだから大丈夫だけれど、別のパーツはそもそもOEM供給していなくて社外品扱いになることもありますし、そういったものの中には、あまりお勧めできないパーツもあります。

なので、このメーカーだから全部大丈夫なんてことは言えませんし、このメーカーのものは全部ダメというわけではない、ということもあります。

当社の場合、日々こうしたテストも行っていますし、1999年の設立以来オーナー様からの直接のフィードバックもあり、各メーカーの製品情報は一番多く持っていると思います。




By OZW






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