クライメート・コントロール
オートマティック・クライメート・コントロールのエアコンは温度設定をするだけで、風量調節を含む全てのコントロールを自動的に制御します。主に上位車種に装備されています。
クライメート解説図
[1]は温度設定です。一番高い温度に設定するとヒーターのみ、一番低い温度に設定するとクーラーのみが作動し、その間の温度に設定されると状況に応じてヒーター/クーラーの切り替えを自動的に行います。

[2]は空調の方法と吹き出し口をコントロールします。

  • Aはオフスイッチです。全ての空調を停止します。
  • Bはエコノミースイッチで、ヒーターは作動しますがクーラーは作動しないので燃費を節約できます。吹き出し口はノーマルスイッチと同じです。
  • Cは通常使用するノーマルスイッチです。ダッシュボード中央と左右の吹き出し口、及び前後の足元から送風されます。ヒーターとクーラーを自動的に作動させます。
  • Dはマルチレベルコントロールスイッチで、フロントウインドウ下を含む全ての吹き出し口から送風されます。ヒーターとクーラーを自動的に作動させます。
  • Eはデフロースターです。フロントウインドウ下とダッシュボード左右の吹き出し口から最大風量で送風されます。[1]の温度設定に関らずヒーターが作動します。

[3]は風量切り替えスイッチです。

  • Aは常時最大風量になります。
  • Bは状況に応じて風量を調節します。
  • Cは常時最小風量になります。

[4]は内/外気循環の切り替えスイッチです。通常は外気循環ですが、このスイッチがONの時は内気循環になります。(車種によってはエアコンが作動していないと内気循環には切り替えられず、外気を遮断できません)


セミオート・AC
セミオート・ACは標準的なエアコンです。温度設定をすれば自動的にその温度を保ちますが、風量調節やデフロースターは別に設定する必要があります。
セミオート解説図
[1]は温度設定ダイヤルです。一番高い温度に設定するとヒーターのみ、一番低い温度に設定するとクーラーのみが作動し、その間の温度に設定されると状況に応じてヒーター/クーラーの切り替えを自動的に行います。左右座席の温度を個別に設定できます。またデフロースターとして機能させる時にはデフロースターポジション(最高温度)に設定します。

[2]は吹き出し口をコントロールします。

  • Aはフロントウインドウ下、ダッシュボード中央と左右の吹き出し口から送風されます。デフロースターとして機能させる時もこのポジションを使います。
  • Bはフロントウインドウ下、足元を含む全ての吹き出し口から送風されます。
  • Cはダッシュボード中央と左右の吹き出し口および前後の足元から送風されます。
  • Dはダッシュボード中央と左右の吹き出し口からのみ送風されます。ウインドウ下からは送風されません。

[3]は風量切り替えスイッチです。

  • Aは送風を停止(エアコンを停止)します。
  • Bは走行風で外気または暖気を微量導入します。ブロワーは作動しません。
  • Cはブロワーが作動します。[ | ]で最小、[ |||| ]で最大風量です。デフロースターとして機能させる時には最大に調節します。

[4]は内/外気循環の切り替えスイッチです。通常は外気循環ですが、このスイッチがONの時は内気循環になります。(車種によってはエアコンが作動していないと内気循環には切り替えられず、外気を遮断できません)

[5]はエコノミースイッチで、ヒーターは作動しますがクーラーは作動しないので燃費を節約できます。

[6]は除湿スイッチです。