MBの安全性が優れていることはすでに多くの人々によって語られていますし、誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし貴方は「安全性」という言葉を聞いて何を連想しますか?最近多くのメーカーで標準装備化されつつあるエアバッグでしょうか、それともシートベルトでしょうか。あるいはクラッシャブルボディ構造を連想されるかもしれません。しかしこれらの機能はパッシブ・セーフティと呼ばれ、事故が起きてしまった後の安全を確保するものであり、事故を防止するものではありません。事故を未然に防ぐための技術はアクティブ・セーフティと呼ばれ、パッシブ・セーフティとは分けて考えられており、パッシブとアクティブふたつのセーフティ装備があって初めて本当の安全が得られるのです。
MBは乗り心地がよく快適装備が充実していることでも有名ですが、これらも全てアクティブ・セーフティの一部なのです。快適で疲労の少ない運転はドライバーの判断ミスを防止する事ができますし、ゆとりを持った運転を可能にします。そのためにパワーウインドウや集中ロックは60年代から採用されていましたし、ヒーター&クーラーは70年代からクライメイトコントロールという自動制御システムが登場しました。体格にあわせて細かく角度を調節できてクッションが硬めのシートが採用されているのも同じ理由からです。そして2速発進のAT(近年では1足発進)は発進時の飛び出しを防ぎ、初期反応を鈍くしてあるハンドルセッティングは車両の急激な挙動を防ぐなど、車を構成する全ての設計が安全性に基づいたものなのです。このように徹底した安全性能の追求は決して他のメーカーに真似できない部分であり、100年以上にも及ぶMBの歴史に裏づけされた安全装備の数々は「本当の安全性とはどういうものなのか」ということを我々に教えてくれます。 |
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| この写真の車両は、実際に高速道路で事故に巻き込まれた300Eです。フロントとリアは跡形もなく壊れてしまっていますが、キャビンは驚くほど何ともありません。搭乗者はシートベルトを着用していたらしくフロントガラスにもひび割れが見られませんので、恐らくかすり傷程度で済んだことでしょう。メルセデスの安全設計の優秀さは、このような場面で確実に証明されるのです。 |