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品番変更→対策品???その1


前回、説明をしたようにメルセデスはよく品番変更をします。

90年半ばくらいまでは、「最善か無か」というベンツ哲学をまだ徹底していた時代で、品番変更の目的もより良い製品を目指すものだったと言えるかと思います。
そのことは、その部分だけを改良するのでは無く、その部品に関連する他の箇所まで品番変更し、改良したものと同時交換せよと指示されていた事でも解ります。

私が一番、記憶に残って感心したのはリアのマルチリンク。
もうすでに定番商品ですので皆さん、ご存知ですよね。
190Eに搭載されてデビューしたこのリアの足回りは、現在の新車でもそのベースとなっています。
そのマルチリンクも幾度も品番変更を繰り返し改良されてきました。
最初は201から始まる品番も124のデビューと同時に新しい品番へ変更され、88年にはまだデビューしていない210品番へと変更されました。



はじめのものには強度的に幾つかの問題点があったのでしょう。
この210品番へ変更されたときには、マルチリンクのブッシュの形状が変わり、それに伴いボルトのサイズが2mm太くなりました。
ですから、当然ボルト&ナットも同時に交換するように指示が出されます。
まあ、ボルト・ナットはいいとしても、87年までの車両はこの他に大きくなったボルト用に改良されたハブキャリアも同時交換しなければいけませんでした。

4本の合計金額が6万円のアームを交換するのに片側12万円相当の部品を交換しなければいけなかったのです。
さすがにこれをお客様へ説明するのには骨を折りました(^^ゞ
「何でやねん!!」(当時は関西方面でしたので・・・(-_-; )
毎日、言われていた記憶があります。

次に記憶に残っているのがW140の6リッター、なんですが、これもちょっと長くなるので、また明日・・・

by k


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