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念仏踊りと草市



地元の盆踊り。
初めて見に行った時には、なんて暗い踊りなんだろうと思いましたが、それもそのはず、これは無縁仏を供養するための踊りだったんです。



明暦(1657)の大火や関東大震災、第二次世界大戦の東京空襲などでは、多くの死者が出ました。
その時、水死体が川の上流から流れてくるわけですが、ここはちょうど川が分岐する地点になっていて引っかかるようにして流れ着いたそうです。
そういう方たちを供養するため、踊り場の片隅に精霊棚が据えられているというわけです。
棚の中には「無縁仏」とかかれた掛け軸がかけられ、野菜が供えられています。

この踊りは、昭和51年に東京都の無形文化財に指定されていまして、ここの小学校では地元の保存会のひとたちが毎年振付けを教えに来ています。
こういう文化はこれからも継承していって欲しいものです。





一方、こちらは同時期に開催される隣町商店街の草市というお祭。
毎年100軒以上の露店が並び賑わいをみせていましたが、一昨年に的屋の数人がドラッグを売買していたとかで去年からこれを一掃してしまい、代わりに地元商店主が露店を出すようになりました。
焼き鳥100円、綿菓子200円とか良心的な値段で売られているのはいいのですが、白テント一色でお祭りらしい雰囲気はまるでなくなってしまいました。

確かに的屋といえばほとんどボッタにちかいような価格設定だったり怪しい売り物もあるのですが、しかし今回のように結果的に自分達の首を絞めるような違法なことは元締めが許しませんでした。
今はそういう元締め的な存在も希薄になってしまっているのでしょうか。

祭りに喧嘩はつきものと昔からいわれているように、少し危険な雰囲気があってこそのお祭りだと思うわけで、あまりに健全すぎる催しは子どもにとっても如何なものなんでしょうかね?



by OZW



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