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EVの安全性


先日三菱のEV(電気自動車)開発に携わった技術者の方とお話しする機会がありました。

何が一番大変だったかと訊くと、安全性の確保だったそうです。
そういえば中国かどこかの携帯電話の電池が爆発して死傷者が出たなんてニュースも最近あったような。
携帯電話のような小さな電池でも殺傷能力があるくらいですから、車の電池が爆発したらちょっとしたテロ並な破壊力になるのかもしれません。

さすがに中国製と違って、普通は何もしなくて爆発というのはないと思いますが、事故で衝突した場合や災害で水没してしまった場合などあらゆる事態を想定して安全性を設計するとなると、技術的にも予算的にもクリアしなければならない問題がたくさんあるのでしょう。

現在 電気自動車は日本だけでなく世界中で開発が行われていて、昨日は、シボレー・ボルトの性能と価格が発表されました。
ハイブリッドとEVの中間であるPHV(家庭用電源で充電できるプラグイン・ハイブリッド車)で、1回の充電で40マイル(約64キロ)走るモーターを搭載し、ガソリンエンジンと組み合わせることで、走行距離は300マイル超に達するということですが、価格は4万ドル(約386万円)を超えてしまうようです。
やはり電池代が大きいということですが、これも安全性確保を含めた電池代が高いということなのでしょう。
いくら落ち目のGMとはいえ中国製サードパーティーの電池は使えないでしょうから、この値段も仕方ないのかもしれません。

今後大量生産すれば価格は半額近くにまで圧縮できるかもしれませんが、大量生産できるほどは売れるはずもなく、残念ながらGMの救世主とはなり得ないというのが、実はGM自身も含めた世界中の自動車メーカーの共通認識のようです。

今は三菱をはじめ日本のメーカーが一歩先じているように見えるEVですが、今後は中国メーカーが一番の脅威だと先のエンジニアは話していました。
彼は最近中国メーカーの技術者と話す機会があったそうですが、一番衝撃的で脅威と感じた発言は
「電池の安全性って言ったって、普通の車だってぶつかってしまえばアウトじゃないですか。」
というものだったそうです。

まあ確かに↓の動画みるとその通りって思えるかもしれませんが、ここまで割り切られたらどうやっても価格面では対抗しようがありませんよね。





by OZW



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