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艶消し塗装


某雑誌の企画で先日解体したビートルのボディーを福島の日栄自動車さんの板金塗装工場に運び入れました。

なんでわざわざ福島まで運んだかといいますと、この車のオーナーになる予定の編集長のワガママなんですねぇ。
なんでもルーフポルシェみたいな艶消し塗装にしたいということなんです。

で、実はこちらの日栄自動車さん、モーターショーのメーカー車などの塗装を手掛けるその道のプロでして、最近だと車ではないのですが去年の東京モーターショーのレクサスの艶消し塗装の大看板なんかもここで制作されてたりします。


ところが、ここでひとつ大きな落とし穴が・・・

編集長はじめ他のメンバーも、もちろん艶消し塗装の車は展示会などで何度も目にしているわけですが、それに乗ったことも実は塗装面を触ったこともありません。

「これちょっと触ってごらん」
と日栄自動車さんが持ってきた艶消しサンプルをちょっと触ってみると、あっという間にしっかり手垢の跡が・・・

艶消し塗装のショーカーなどは人の手に触れないように展示して、運ぶ時などは手袋をして決して素手では触れないように細心の注意を払うのだとか。
実際レクサスの看板も全員が手袋して取り付けたそうです。

万一手垢が付いてしまったらホワイトガソリンなどで洗い流すしかないそうで、もちろんワックスなんか塗れません。
上にクリアでも吹けばいいんでしょうが、それだと艶消しじゃなくなりますしね。


さて、この車、ショーカーにするわけじゃないし、編集長どうします?


By OZW



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