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中国生産のBMW


とあるアパレル業界にいる私の友人はいつも数日の予定で中国出張に出かけるのですが、1ヶ月近く帰って来られないこともしばしばです。
一度彼の奥さんから上海に子供でもいるのかしら、なんて冗談交じりに聞かれて、本当のところはどうなんだ?って彼を問い詰めたことがあります。
それどころじゃないよ、という彼の言い分を聞くと、確かに愛人どころではなさそうでした。

とりかく生産現場に張り付いて直接見ていないとB品の嵐になってしまうのだそうです。
誰もが知っているブランド品を多く生産している工場でもちょっと目を離すととんでもない製品が出来上がってくるのが中国というところのようです。
毎年1月下旬から2月初旬にかけての春節(旧正月)には故郷に帰った工員たちの半分くらいが帰ってこない(他の工場に集団で移ってしまう)なんてこともあるそうで、スキルを身につけさせるとか人を育てるというというのが非常に難しく、春節後しばらくの間はアパレルに限らずどの産業の製品もクオリティがかなり落ちるのだそうです。
(確かに中国ボッシュやV.W.の中国生産の純正品も2月、3月生産のものに初期不良が非常に多いという話を聞いたことがあります)

そんな中国でBMWは、3シリーズの一部とX1を2012年から生産開始するそうです。
部品の現地供給率も60%以上にする予定で、年間30万台を生産し、うち12万台を中国国内に販売し、残りの18万台は日本を含めたアジア圏に輸出したいということのようです。

1997年に発売されたメルセデス・ベンツとして初のアメリカ工場(アラバマ州)で生産されたMLクラスは、設計の悪さと品質の低さで「アラバマ・メルセデス」と酷評され、全世界におけるブランドイメージを大きく落とすことに一役買う結果になってしまいました。
アメリカでさえこうなのですから、中国ではどうなるのでしょうか。
BMWもこれで終わりだな、というのが私の予想ですが、外れてくれることを祈るばかりです。


By OZW



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