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アイルトン・セナ


音速の貴公子と呼ばれたセナが活躍していたのはちょうど日本のバブル期と重なっていました。
当時鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリのチケットにはプレミアがつき、名古屋空港からヘリコプターでの送り迎えが付いた関係者席などは50万円以上で取引されていました。

その後、バブル崩壊が始まっていた91年にはそのチケットもヘリコプターでの送迎が外され、30万円程度に値下げになったにもかかわらず売れ残りが出て最後には10万円台で取引されるようになっていました。

実はそれほどF1には興味のなかった私ですが、知り合いから頼まれて一番売れ残りのあったミナルディ関係者席のチケットを買わされて初めてF1を見に行ったのがこの年でした。

行ってみるとコースの内側に特設テントが張られそこにはブュッフェ形式ではあるものの豪華な食事やワインが用意され、ファッション誌から飛び出してきたような美女たちが給仕してくれたりして、まだ若造だった私は何だか思いっきり場違いなところに来てしまったように感じましたが、はじめてのレースを特等席から楽しむことができました。
この日のセナはタイトルを争うマンセルを抑えて2位を走行。10周目、セナに急接近したマンセルは1コーナーでコースアウトしてリタイア。セナの3度目のシリーズチャンピオンが決定した一戦でもありました。

この時の興奮が私がレースを始めるきっかけとなったわけで、この意味で今の仕事につながる出発点はここにあったのかもしれません。

それから2年後の94年サンマリノGP。超高速・左コーナー「タンブレロ」において、時速312kmで走行中、そのまま直進してコースアウトし、コース右脇のコンクリートウォールに激突帰らぬ人となりました。

そのセナのドキュメンタリー映画が公開になります。
これは見に行くしかありませんね。




By OZW


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