ベンツのＳクラスをはじめ、BMW X5、Land Roverなどいわゆる高級車にはエアサスを使っているものが多いですね。

しっとりとした独特の乗り心地でいいのですが、ストラットからエアが漏れて酷い車高短になってしまったりします。
リペアキットで修理できればいいのですが、多くの場合はストラット交換するしかなく、これが安くても１本１０万円以上します。
おまけに１本漏れ始めると他の３本もまあ時間の問題だったりして、完治させようとすると相当の出費を覚悟しないといけません。

そんなわけで、エアサスを諦めて普通のコイルサスに全交換してしまいたいと考えるユーザーは多いのかもしれません。

最近米国でこういったエアサスのコンバージョンキットがいろいろ発売されるようになりました。
どの車種もコイルとストラット４本、それにエアサス故障の警告表示の解除のデバイスがセットになって２０万円くらいで買えるようです。
先日W220 S600に乗るアメリカの知人がこれに交換したのですが、「全然問題ないし、快適だよ」と話していますので、こういう選択も悪くないのかもしれません。

興味のある方はお問い合わせください。

ところで、エアサスはいいのですが、ABCサス用にも一応こういったコンバージョンキットの設定もあるようなのですが、これはちょっと疑問です。
ABCサスはストラット自体を制御してロールやピッチングをアクティブに制御しています。
だからこそのアクティブサスです。
なので、スタビロッドが付いていません。
必要ないからです。
これをこのまま普通のコイルオーバーサスに替えてしまったら、どうなるのか？
普通の車のアンチロールバーを取り外して乗ることを想像してみてください。

これはちょっと頼まれてもお取り寄せは出来ないですね。

By OZW