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千三つ

 
うまい儲け話がある言って無謀な先物商品を勧めたり、あることないこと言ってほとんど無価値の土地を高く売りつけたり、ほとんど詐欺まがいのような商売をやっているひとを昔から「センミツ」と呼んでいました。
話す内容のうち、本当のことは千のうち三つくらいしかないという例えです。

今日ニューヨーク在住の従兄弟と話をしていて、アメリカだと街の中古屋さんの大半は「センミツ」と言われているようです。
多走行のボロ車を程度極上なんて言い切ってしまうなんてのは当たり前で、警告灯のランプが点いていればその電球を抜いてしまうとか、調子悪いエンジンにはその場しのぎで大量の添加剤をぶち込んだり等々。
日本でもありそうですが、割合的には米国の方がずっと多いみたいです。




実は知り合いが米国NJ州の中古車(W216 CL65 AMG)をネットで見つけてきて、輸入できないかと相談されて、調べてもらっていました。
新車時3千万円近くだったCL65が、8万Kmちょっと走行しているとはいえ、たった4年で5万ドル、400万円以下で買えるとなれば興味も湧くっていうもんです。
日本まで運んで単独でガス検取っても、500万円以下でいけそうです。

と思ったのですが、やはり甘くはありませんでした。
履歴を調べてもらうと、ネット上の謳い文句は嘘ばっかり。
案の定かなりヤバイ状態の車両のようで今回は見送りました。

従兄弟によるとディーラーに置いてある車両でも信用できないことが多いそうで、この手の高額車両は民間の修理保険が付いているかどうかがポイントなんだとか。
問題を抱えていたり整備履歴が不明の車は保険を引き受けてもらえないので、保険が付いていれば、一般的には程度は悪くないだろうし、それにもし不具合が発生しても保険でカバーされるので安心というわけです。

ただ、CL65 なんて車の場合は、年式にもよりますが年間保険料が2,000ドルくらいしますし、もちろん米国内のみ有効です。

いずれにしても、何処の国であれ中古車は実際に見てみないと買っちゃいけないですね。


By OZW



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