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アキュームレーター交換

 
以前W201 190E 2.5-16Vのレベライザー用アキュームレーターがパンクしてしまったときがありました。
リアのサスがぴょんぴょん跳ねるのでアキュームレーターが抜けてしまったことはすぐに分かりました。

通常のレベライザー車ならこうして症状が出てから交換しても問題ありませんが、ABCサスの場合にはシステム全体に 3,000psi (約210bar) という一般的なタイヤの空気圧の100倍もの圧力がかかっているわけで、緩衝装置であるアキュームレーターがパンクした状態で走行してしまうのはシステム全体に大きなダメージを与えかねません。
この車を維持するには、大きなトラブルにならないための予防的整備が重要になってきます。

ということで、CL55 AMGも現状不具合はありませんでしたが、交換することにしました。



ABC車の場合、アキュームレーターは4個あります。
右側の2つが通常のレベライザー車にあるストラット用のアキュームレーターで、
左上のがプレッシャー用、左下のがリターン用アキュームレーターです。




フロントストラット用は左フロントのインナーフェンダーカバーを外して作業します。




バルブブロックが壊れていなければ交換時にラインからはこの程度しかオイルは漏れてきません。
垂れてくる量は4個交換してせいぜい50ccくらいです。




プレッシャー用アキュームレーターは、右フロントホイール近くにあります。
フロントのアンダーカバーを外せば簡単にアクセス出来ます。



リターン用は、左リアタイヤの前寄りにあるアンダーカバーを外すと出てきます。
交換前の写真なのですが他の3つと比べるとかなり綺麗な状態でした。
比較的最近バルブブロックと一緒に交換されているようでしたが、はっきりしないのでとにかくここも交換しました。



リアのストラット用アキュームレーターは右側リアマフラーの前寄りにあります。




他に何も外さなくても部品自体は取り外せるのですが、エキゾーストパイプとロアアームとの隙間が狭くて出し入れが出来ません。




右側だけマフラーの吊りゴムと遮熱版を外し隙間を広げて取り出しました。


作業自体は取り外して付け替えるだけの単純なもので、そんなに大変ではありません。
壊れる前に早め早めに交換することをお勧めします。



By OZW



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