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単なる移動のための道具ではないクルマ

 
多くの場合、趣味性の高い車でも、家族のための買い物や、あるいは通勤や営業などでは移動するための道具でもあります。

私の場合も、特にここ数年は、車は主に仕事の移動のために使ってきました。
いや、「主に」ではなく「ほぼ100%」といっていいかもしれません。

特に用がないときは、CL55 AMGにはほとんど乗りませんでしたし、X308ジャガーに至っては、必要がないならどちらかといえば運転したくないくらいの感覚でした。




ところが、このW126 500SE、別段用事がないときでも、ふらっと首都高でも飛ばしてこようかなと思ったり、週末には細君に「どこかドライブでも行かない?」と久しぶりに誘ってみたりして、逆に「浮気でもしてるの?」と変に勘ぐられたりしています。
移動のためではなくて、走らせること自体を目的としたドライブがしたいなんて思ったのは一体何年ぶりでしょうか。




昔は大きくてちょっと持て余すような印象だったW126 ですが、今実際に運転してみると長距離ドライブにはジャストサイズなくらいです。
現行Eクラスよりむしろ小ぶりなくらいで、時代とともに相対的に小さくなってきた上に、切り立ったピラーの大きなウインドウ越しに見る四角いボディーは見切りも良くて本当に運転しやすいのです。




シートも現在に至るどのメルセデスと比べても別格の作りです。

四半世紀経った今でも全く衰えることない圧倒的なボディー剛性とそれに見合ったサスペンションの組み合わせは、直進時もコーナリングのときも全身が気持ちいのです。

もちろん、気に入らない部分もあります。
ドアミラーが畳めないので都心のエレベーター式駐車場は全滅ですし、オーディオのスピーカーが商用車並みにしょぼいのもちょっと・・・

ファイナル比はやはり 2.65くらいのほうが日本の交通事情には合っていると思いますし、ドアのウエザーストリップは交換したい、出来れば足回りのブッシュやショックなども全交換してどうなるか確認したいところです。

でも、こういった問題も解決していくのがまた楽しかったりします。


W124に乗ってその素晴らしさを認識している方は多いと思います。
ですが、案外 W126 をしっかりドライブさせたことのあるひとは少ないのではないでしょうか。
出来ればしっかり手の入った 126を運転してみてください。
124のそれとは違ったこの時代のメルセデスの『凄さ』を発見できると思います。



By OZW



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