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W126 500SE オイル下がり1

 
群馬オフに出かける前日、エンジンルームを一通りチェックするとエンジンオイルが少し減っているのに気づきました。
4月の頭にオイルパンパッキンを交換したときにオイル交換しているので、その時から1,500kmほど走って 500ccくらい減っている感じです。




この時点ではマフラーから白煙出ているようなことはなかったので、オイルを足して、ついでに北さんおススメのフィラーキャップに交換して、土曜日は群馬まで往復しました。
ご覧のようにフィラーキャップは M117エンジンでも問題なく付いて、干渉も全くありません。



日曜の夕方、横須賀方面に用事があり、行く途中事故渋滞にはまったのですが、事故現場を過ぎてようやく流れ出したところでルームミラーに白い煙がちらっと見えるではありませんか。
その後、長めの信号で止まったあとに発進する度に白煙がルームミラーに映ります。

実は、納車整備の時にピストンヘッドにカーボンがかなり付着していて、プラグもオイルで汚れていたことから、オイル下がりの兆候は指摘されていました。

M117は基本的にはとても丈夫なエンジンなのですが、バルブステムシールは必ず硬化して穴が大きくなってしまうという欠陥があります。
応急的には添加剤で止められることが多いのですが、根本的にはやはりシール交換するしかありません。

白煙吐いてるからといってすぐ壊れるわけではありませんが、煙吐きながら走ってるのは恥ずかしいし、東京まではまだ大分あります。
どうしようかと迷っていたら、図ったようなタイミングで横浜在住の友人 kijitorashiro ちゃんから電話が。
彼、本職は事務系専門職のサラリーマンなのですが、ときどきひとの車のエンジンOHするのをヤフオクなどで出したりしてそれを副業にしています。

「クルマどう?調子いい?」
「それがさあ、今 126ですぐ近く走ってるんだけど、煙吐いてるんだよね。ちょっと見てくれる?」
「ちょうど今一基片付けたところだからいいよ」

見てもらうと

「M117の典型的なオイル下がりだね。1日あればバルブシール交換できるよ。」

ということで、そのまま預けてきました。




クルマ出来たよ、ということで今朝引き取ってきました。
写真は、取り外したバルブステムシールとオイルデリバリーパイプの樹脂パーツです。

シールは予想以上に穴が拡がっていて、ゴムのはずなのにまるでプラスチックのように固くなっていました。
これではオイルも下がるはずです。

長い時間のアイドリング後の発進でも全く白煙を吐くことはなくなったのですが、トルクが太くなっているのは予想外の効果でした。
オイル下がりがあるとオイルが混合気に霧状に混合されるため、混合気の着火性(火炎伝播速度)が低下し、あたかも点火時期が遅れたような感じになるのではないでしょうか。

作業途中の写真も撮っておいてくれたので、ちょっと整理して、これは明日にでもアップします。


By OZW



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