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次期車輛復活計画48

 
朝一番でエンジンを始動するとどこかのベアリングからシャラッ・シャラッ といった音が出るようになりました。




原因は、これ
エアコンのコンプレッサーです。

今回のレストアでエアコン関係では唯一そのまま使用したパーツです。
やはり、やるときは一気に全部が正解なんでしょうね。




取り外したコンプレッサーは純正でした。
コンプレッサー自体はまだ機能していて、ちゃんと冷えていたのですが、プーリーのベアリングのほうが先に悲鳴をあげたようです。
元々弱っていたところにレブまで回すような走りを繰り返すわけですから、そりゃあダメになるでしょう。
W126 500SEのほうに同じものが付いていたとしたら、交換時期はもう少し先だったかもしれません。

ちなみに、エンジン思いっきり回すときにエアコンを切ってしまうひとがいますが、W124 500Eでそれやるとマズイですよ。
各種コントロールユニットもこのエアコンで冷やしながら使っているのを知らない人が多いのではないかと思います。
ガタが来てからブン回せば一気にトドメを刺してしまいますが、ガタがくるまでの期間はレブまで回しても大して変わりません。
ユニット類とコンプレッサーの値段の違いを考えてみて下さい。





上が取り外したコンプレッサー
下の新品と比べてみるとプーリーに大分隙間が空いてしまっているのが分かると思います。
手で回してみても揺れているのが分かるくらいでした。
このまま乗っていたら固着してベルトも切れて恐ろしいことになってたと思います。





今回取り寄せたのは米国の正規代理店経由のデンソー製(コピー品が思いっきり出回っていますのでご注意ください)です。
国内ルートだと付いているハウジング部分が付属していなかったので移植する必要がありましたが、国内ルートよりはいくらかお値打ちでした。






ハウジングのジョイント部分のOリング
ときどき汎用のものを使ってしまっているひともいるようですが、専用の角付きのOリングを使用しないと必ず漏れてきます。




コンプレッサーに付属していましたが、別に買うとこのOリングだけで税別3,200円です。




コンプレッサーがダメになって交換するときには絶対リキッドタンクも交換すべきです。
リキッドタンクは、負荷変動を吸収するため液体冷媒を蓄えておくタンクとしての役目の他に、水分除去を行うドライヤ(活性炭などの乾燥剤)を二枚のフィルターでサンドイッチして不純物を濾過する働きもしています。
レシーバドライヤという呼び方もありますね。

コンプレッサーがアウトになるときには大抵多くの鉄粉やカスが出てしまっているので、このフィルターも詰まってしまっていることが多いのです。

今回はダメになったのは本体ではなくプーリー部分ですし、リキッドタンクも交換したばかりですが、ここでまたケチるとまたあとで後悔することになりそうなので、もったいないと思いつつ新品に交換しました。

交換後はコンプレッサーのクラッチが切れている時間が長くなりましたので、街中の燃費もよくなりそうです。


By OZW



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