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デスビの湿気対策 その2

 
前回の続きです。

M119用のデスビ関係のパーツは当時、BOSCHとSIEMENSの2社が供給していました。
2000年に、SIEMENSは VDOを吸収して SIEMENS VDO となり、2006年今度は、SIEMENS VDOが CONTINENTAL AGに吸収されたりして、こちらはとうの昔に生産ストップしていて現在OE生産しているのは、BOSCHだけということになります。
なので、ディーラーで純正取ってもそのままBOSCH製が届きます。
しかも、デスビキャップに関しては現在生産されているコーティング無しのものですから、わざわざ純正にこだわる意味は全くありません。

純正、BOSCH に問題があるということなら、別メーカーで試してみるしかありません。
ただ、前にも書きましたが、私のまわりにはザラザラBOSCHデスビでも結露問題を抱えているひとがいないので、実際のテストはしようがないのですが、とりあえず色々なメーカーから取ってみることにしました。

おそらく、BOSCHがコーティングを省略してしまったことが問題発生の契機になっていると思われるので、コーティングの有無をチェックしたところ、コーティング処理されている製品がひとつだけありました。
当時はOEM供給していなかったので、厳密には社外品ということになりますが、イグニッション関係ではヨーロッパの4大メーカーのひとつで、現在はメルセデスにもOE供給している歴としたOEMメーカーの製品です。




ローター新品同士の比較写真です。
左がBOSH、右が今回取り寄せたものです。
全体にコーティング処理されており、細部の処理などクオリティーはBOSCHより全然いい感じです。




キャップも同様にコーティング済みで、バリの除去なども左側BOSCHのものよりこちらのほうがきちんとしています。

知らない人に何も言わずに両方見せたら、10人中10人ともが右が純正・OEMで、左のBOSCHが社外品だと言うと思います。

えちごや皆口氏に見てもらったところ、結露による失火対策としては、やはり内部コーティングはあったほうがいいし、こっちのほうがBOSCHよりクオリティー高いかも、という評価でした。

えちごや1号機に取り付けてテストしてみましたが、それまで付いていたBOSCH製のものとの違いは特にありませんでした。
湿気による失火問題を抱えていないクルマなら別にBOSCHのままで問題ないわけですが、問題のある方は一度試してみる価値はあるかと思います。
BOSCHより少しだけお高いですが、このクオリティーなら湿気問題がなくてもご納得頂けるのでは思います。


興味のある方はこちらをご覧ください



By OZW



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