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フレームのサビ


R107は、ABSの下側にシャシのメインフレームが走っています。
このクルマの重要な骨格部分です。

このクルマ、エンジンルーム内も含めて全塗装してあるのですが、メインフレームのABSの真下辺りが錆て少し浮きが出ているようだったので、簡単に錆止め処理をしておくことにしました。




ところが、スクレーパーでちょっと削ったところ、パテがぽろっと取れて大きな穴が開いていました。
もともと錆びて開いていた穴のところを何の処理もしないで、そのままパテで埋めてしまった上にハケで色が塗られていました。

確かにABSユニットを外さないと、この部分は板金処理出来ませんので、場所的には少し面倒な部分ではあります。
でも、メインフレームの穴ですからね。
最低でもこれ以上錆が拡がらない処理をしておいてくれないと、全塗装する意味がありません。

あと1、2年乗ったら捨てるという車なら分からなくもないのですが、オーナーが全塗装を依頼するということは、あと5年、10年は乗り続けるつもりなんだと普通は思うはずです。
この部分の処理で1日余分にかかるとしても、また、そのため予算がオーバーすることになるとしても、絶対に必要な作業なんですから、少なくともオーナーに打診して欲しいと思うのは私だけではないでしょう。
それで、納期が延びて、予算も余分にかかるとしても、全塗装をお願いするようなオーナーなら理解してくれたはずです。

実際、オーナーさんに問い合わせると、この機会に是非対策しておいて欲しいと二つ返事で頼まれました。




ABSユニットを外してよく見てみると、隙間から見えた以上に錆が拡がってしまっていました。




虫歯の治療と同じで、少しでも錆が侵食してしまっている部分は全部削り落とす必要があります。

この後は、フレーム内側にも錆止めを塗って穴はステン板を溶接して塞いでしまうことにします。



By OZW



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