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W124 300TE 足回りのリフレッシュ その9

 
W124などの旧車に関しては、現在ディーラーでは基本的にリアハブベアリングだけの交換はしておらず、セダン、クーペ、ワゴンとも、リアハブキャリアアッセンブリー交換だそうです。
そうすると、部品代だけで、左右で20万円以上の請求になってしまいます。

もちろん、ハブベアリングだけで部品供給はありますし、そこだけの交換も可能なことにはなっているのですが、ハブキャリア(ナックル)から、ハブを抜くのが非常に大変で、最終的には抜くのを諦めるしかない場合もあるようです。

ほとんどの車両で錆び付いて固着してしまっていて、特にベアリングの厚いワゴンはハブを抜く専用のSSTを使ってもなかなか抜けず、高価なSSTを破損してしまうこともよくあるくらいですから、作業を受けてくれる工場は少ないかもしれません。

実際、今回この300TEもサブフレームを外す前に純正SSTでやってみたのですが、びくともせずSSTを壊しそうになったので、純正SSTを使っての作業は途中で諦めました。




そこで、前に一度紹介したことがある社外のハブ抜き専用SSTを今回入手しまして、これで挑戦してみることにしました。
本来は、車載状態で使用するものなのですが、




今回は既にハブキャリア一式取り外してあったので、地べたに置いて作業してみました。
長めで全ねじタイプのスタッドボルトを用意して順に締め込んでいくだけです。
隣隣のボルトで順に45度ずつ回していくのですが、思いのほかそれぞれのボルトを回すトルクは大きくなく(ホイールを締める時より小さいくらいで)、どうしてあんなに動かなかったのか不思議なくらいでした。




この長さのボルトでも最後のほうは下まで届かなくなるので、少し抜いてからスベーサーを入れて作業を続けます。

車載状態より力が入れにくく、その上一番厄介なワゴンだったのですが、それでも30分ほどで簡単にハブが外れました。
これは使えますね!




ハブさえ抜けてしまえば、ベアリングやナックルのボールジョイントを抜くのはそんなに大変ではありません。



By OZW






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