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    衝撃の1台、300SEL 6.3 
1968年式だったと思います。 
この時代に、6.3リッター、V8。しかも、エアサス。凄過ぎます! 
 
重低音のドロドロ〜って感じの排気音。 
けして下品な音ではなく、それでいて明らかに力のありそうな音です。 
内外装共に極上です。 
今時にはないスタイリングがかえって新鮮に思えます。 
 
オナーさんいわく、今エンジンが本調子ではないそうですが、絶好調の状態 
での加速は凄いものがあるそうです。 
 
1968年といえば、私はまだ生まれていません。 
当時の日本車は、1000cc〜1500ccが主流だったと思います。 
2000ccクラスだと高級車だったのではないでしょうか。 
その時代に。6300cc、V8、エアサス。 
組合員の方たちの間では「ばけもの」と呼ばれていましたが、まさにその 
とおりだと思います。 
確かに、今のメルセデス(他社種もそうですが)は、電子制御化され、数 
多くのサポートシステムが装備されていますが、40年前の車と、根幹はあ 
まり変わっていないように思いました。 
ガソリンエンジン、V8、エアサス、すでに40年前にあった技術なんですね。 
現行の物はより精密で高度な制御方法を取っているとはおもいますが、こ 
の車を目の前にすると、昨今の自動車業界は技術的に頭打ちしているよう 
にさえ思えてくるほどでした。 
 
車に優雅さや楽しさを求める時代から、単なる移動のための道具で経済性 
が最重要視される時代に変わって来ているのは感じています。 
でも私は、車は道具ではなく、パートナーとして、かっこよさや、走る楽 
しさ、愛着!?をもって接していきたいし、メーカーもその辺を重視した 
車を開発してもらえる時代がまた来るといいなぁ〜、などと 
この車を見ていて、いろいろな思いがこみ上げてきた1日でした。 
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