MB-Netは純正・OEMベンツパーツのパイオニア「スピードジャパン」運営によるメルセデスベンツファンのための非公式ウェブサイトです

EZLの冷却フィン

 
W124などのEZL(イグナイター)はエンジンやラジエターの熱による経年劣化で、内部のコンデンサーやパワートランジスターがやられてしまいます。

壊れたEZLの裏側の放熱用シリコンを拭き取ってみると分かりますが、多くは左右のトランジスターのどちらか一方、または両方の焼けた跡が見て取れます。

コンデンサーやトランジスタには寿命がありますが、熱の逃がし方によってその寿命は大きく異なります。
イグナイターの上側にファンをつけている方もいるようですが、むしろ発熱量の多いパワートランジスタのある裏側を冷やさないとあまり意味がありません。




10年以上前からあるEZLの冷却フィンです。
実は、えちごやで、これを付けたイグナイターはまだどれも壊れていません。

これだけの優れものが何故そんなに広まらなかったのか?

放熱性に優れた純度99%以上、通称A1100番のアルミ無垢材からワンオフで削り出しで作っているので、売価を2万円代後半にしないと採算が取れません。ところが、当時はイグナイターの値段が、500E用で BOSCH製のOEMなら、10万円しませんでした。
新品買い直しても10万円しないものに3万円の予防装置を付けようと思うひとが少なかった。
それに、この冷却フィン付ければ絶対壊れなくなるわけではなく、寿命が長くなる(2〜3倍くらい?)だけ、というのが理由だったんじゃないでしょうか。

でも、今や、500E/E500のEZL(イグナイター)はOEMは生産終了となり、純正のみの供給、その税込定価は驚きの60万円超です。

今なら、付けたいひとはいるでしょう。





取付け方ですが、先ずイグナイターのカプラーを抜いて、3本のボルトのナットを外すだけでEZL本体は取り外せます。





イグナイター裏側とボディー側に残った放熱用シリコンを拭き取っておきます。
ブレーキクリーナーなどで簡単に落とせます。

問題はイグナイターを留めている3本のボルトの長さがフィンを付けると足りなくなるので、これを交換しないといけないことです。




このボルト、前期はボディーにリベット留めのような形で、後期は点付溶接で留まっています。
点付溶接なら上からハンマーで叩いてやれば取れますし、リベット型ならタイヤハウス側からドリルで揉んで




ボルトにナット付け、それをバールで持ち上げてやれば外せます。





イグナイター裏側とアルミフィンはボディーに接する部分だけに、付属の放熱用シリコンを塗り




付属のボルトナットで留めれば完成です。


5セット売れてしまったらまた作る予定ですが、時間かかると思いますので、早めにお買い求めください。

工賃は別途頂きますが、東京のエスファクトリーと、弊社一宮事業所でも取付けは行う予定ですので、お問い合わせください。





By OZW



<-Previous Page        Next Page->

↑ PAGE TOP