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BMW 6シリーズ

車には何の責任もないけれど、たとえば嫌いな奴がその車に乗っていたとか、たまたまその車と事故ってしまったとかでその車の印象が悪くなってしまうことがあります。

BMW 6シリーズは私にとってはまさにそんな車でした。


『世界一美しいクーペ』と評された E24。
デビューは、1976年ですから私が車に興味を持つずっと前の話です。

サスペンションなどが一新された1982年のビックマイナーチェンジ以降、私のまわりでもたまに見かけるようになったのですが、その頃にはだいたいがねずみ講とかマルチ販売などの怪しいビジネスで成功した若造御用達の車になってしまっていましたからいけません。
実際、実家の近所でも、被害者数数万人、被害総額2000億円といわれた豊田商事事件で逮捕された兄ちゃんが乗っていたのが E24 635CSiでした。

その後、バブル真っただ中の1989年まで製造されるわけですが、これもこの車にとっては不幸でした。
何せチャラチャラ系のバブル成金が毎晩六本木辺りに乗り付けてはナンパ用に使っていた代表格の車でしたからね。




2003年、14年ぶりに復活を遂げた2代目E63は、ちょっと大人な雰囲気のデザインで購入候補のひとつに挙がりました。
メルセデスCLK カブリオレの対立候補として、ショールームに見に行ったのですが、ここでもやはり縁がありませんでした。
私の目の前でいかにも女の子を騙して生計立ててますといった感じのお兄ちゃんが、商談をはじめてしまいましたから、E24のときの負のイメージが走馬灯のように蘇り、結局ドアを開けてみることさえせずに帰ってきてしまいました。




パリモーターショーに先だって発表されたConcept 6-Series Coupe
3代目6シリーズのイメージですね。

今回は乗ってる人のイメージがどうこうよりデザインが・・・
だってこれ、2つのキドニーグリルを斜めラインの入った四角いのに変えて VOLVOの新型S60クーペですっていわれたら、すんなり納得してしまいませんか。



時は流れ、今あらためてE24を見ると、あの流麗なデザインはやはり素晴らしかったと思えますし、E63も今はとてもジェントルな感じの人たちが乗っていることが多く、チャラなイメージもほとんど払拭されています。
もしかするとConcept 6-Series Coupeも街の中で美しい女性が助手席に乗っているのを見かけたりすると案外欲しくなったりしてね(笑)


By OZW



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