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260E A/Tオーバーホール奮闘記-9

大まかな、分解が終わり、ささっ〜とチェックして、組み立てに入る!
っと思っていたら大間違い! 
まずは、入念な部品チェックです。



アウターディスクは、交換予定ですが、リバース用の一番大きなディスクは、シューがすっかり磨り減って完全にアウトの状態でした。
K1、K2内のディスクは、思いのほかまだいけそうな状態です。(せっかくですので交換しますが!)



ディスクサポートK1、K2は、加工屋さんに出して、表面を均一にするために削ってもらうことになりました。
ブレーキバンドで締め付ける部分は、目視でも分かるくらい、擦れて波打っています。
ブレーキバンドとのクリアランスが重要なため削れる範囲は限られていますが、ギリギリ範囲内で収まるようです。

出来上がりまで、1〜2週間だそうです。
その間は作業はストップです。
と思ったら心配無用でした。
組み立てまでに、やることがてんこ盛りだったのです。

まず手始めに、各部の洗浄が待っていました。洗浄というより戦場・・・
つまらないギャグをかます元気もなくなるくらい、結構ハードな仕事です。
まず、A/T本体を、かなり強力な洗浄液をつけて洗い、スチームで流す。
あちらこちらで、オイル漏れがあったので、かなり時間がかかりました。
ネジにはロックタイトが塗付してあるのか、なにやら白っぽい固めの樹脂製のようなぼろぼろと付いていたり・・・。
A/T本体の外部に付いているネジも、全て洗浄しました。
それからオイルポンプ等に使っている紙質のガスケット。
これがまた、引っ付いちゃて、なかなか上手いこと剥がれてくれません。
土曜午後からと、日曜日は朝から夜まで、えちごやさんの片隅で、洗浄に明け暮れました。



それから、宿題ももらいました。
2時ポンプや、ベアリングが接触しているところを、ピカールで磨く宿題です。
「折角自分でやるんだし、急いでいる訳でもないんだろう! 徹底的にやれよ! 」と、皆口氏からのアドバイス! 
「よ〜しピッカピカにしてやる〜」と、最初は勢いがありましたが、かなり地味で、これまた結構疲れる作業です。

ビジネスとしては、ほとんどのところでは、A/T内部部品の磨き等は行わないようです。
時間が掛かり過ぎることで、工賃が跳ね上がることが一番の原因です。
フリクションンの低減という意味では、やるべきとは思いますが、かかる費用とその効果のバランスは、商売として考えると難しいところのようですね。


By もっくん



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