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電動トランク

 
SクラスやCLクラスの多くはリモコンキーか室内スイッチでトランクの開け閉めが電動で出来るようになっています。
でも、これ、いろいろ余分な機能が付いているなかでも、一番不必要なデバイスじゃないかと思っています。
だって、開ける方は、ちょっと強めなスプリングでも付けておけばロック解除するだけでトランクリッドなんて持ち上がりますから電動にする必要性はありませんし、閉める時もせいぜい最後のロック部分でソフトクローズ機構か付いていれば十分で、ひとがそこに立っているかもしれないのに室内からのスイッチでクローズ出来てしまうのは、むしろ危ないでしょう。
実際私はそのスイッチを一度も押したことがありません。




以前書いたトランク開閉の不具合の記事を読んだ方から、中古のトランクリッドロックを交換した(つまり、当社のお客様ではないということです)けれど、トランクの開け閉めがうまく出来ないという症状の改善にはつながらなかった、という相談を受けました。

どうも、エア圧のトランクリッドロックでトランクの開け閉めもすべて行っていると勘違いされていたようです。
トランクリッドロックは、ロック解除と半ドア状態になった際のクロージングサポートを行っているだけで、トランクの開け閉め自体は、別のポンプが担当しています。
その記事の中でもさらっとは書いてあるのですが、ちょっと分かりにくかったかもしれません。




これがそのポンプ一式なんですが、電動といってもその実は見ての通り油圧式ポンプによる開閉装置です。
CLの場合はトランク内のバッテリーの下あたりにあるのですが、ポンプ中のハイドロオイル漏れによる油量不足が原因でうまく開閉できなくなることが多いようです。

ポンプを取り出してステンレスの結束バンドを緩めるだけでリザーバータンクが外れるので、中を覗いて見てください。
オイルがかなり減っているようなら、通常のパワステポンプ用のハイドロオイルを注ぎ足すだけで直ってしまうことが多いようです。
りざーバータンク内に+印の線があるので、どこまで入れればいいかはすぐ分ると思いますが、これはトランクを閉めた状態、つまりトランクを開け閉めするシリンダーが一番縮んだ状態でのマックスのラインですから、伸びた状態で注ぎ足すと入れ過ぎになりますので注意してください。

オイルが減るということは、どこかから漏れていたはずなのですが、不思議なことに多くの場合、どこかがベタベタになっているわけではありません。
揮発した、ということでしょうか??

ということで、ダダ漏れでベタベタになっているようなら、諦めてください。


By OZW



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